新羅千年王朝の王宮だった慶州月城(キョンジュ・ウォルソン、史跡第16号)の垓字が統一新羅当時の姿に復元される。
文化財庁と慶尚北道(キョンサンプクト)慶州市は19日、月城の北側の垓字を池の形の淡水石築垓字に整備すると明らかにした。
2世紀から新羅の王宮だった月城は、城郭の外部に防衛の目的で大規模な垓字が造られた。三国統一前は土地を耕して作った竪穴垓字だったが、8世紀以降、防衛機能が衰退し、端に石壁をつくって水を入れる方式の淡水石築垓字に変わったと、学界は推測する。国立慶州文化財研究所は1984年に月城垓字試掘調査を行い、2014年までに6つの垓字を発見した。このうち1つは淡水垓字に復元し、2つは水を入れない乾垓字として整備した。さらに2015年から残りの3つの垓字で発掘調査を行い、「丙午年」木簡や新羅の国際交易関係を示すペルシャ系ソグド人の形の土偶を発見した。
今回の復元計画で、5つの垓字に水が入れられることになる。工事現場には観覧客の安全と文化財保存のために探訪路を作って観覧できるようにする方針だ。また、「古環境の宝庫」と呼ばれる垓字の砂地層から出た遺物を映像で伝える案内ブースも設置される。着工式は20日午後2時に行われる。
文化財庁は、「月城垓字は新羅が935年に滅亡した後活用されず、機能を喪失した可能性が高い」とし、「年内に整備を終える予定だが、工事期間が延びる可能性もある」と説明した。
柳原模 onemore@donga.com