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羅玧宣「フランスの田舎に作曲旅行に行って書いた6曲を新作に」

羅玧宣「フランスの田舎に作曲旅行に行って書いた6曲を新作に」

Posted April. 02, 2019 08:52,   

Updated April. 02, 2019 08:52

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世界的ジャズボーカル・羅玧宣(ナ・ユンソン)が、グローバルレコード会社ワーナーミュージックグループと契約を交わして最初の実を結んだ。2日、韓国国内にデジタル音源として先に発売される10回目のアルバム「Immersion(没入)」のことだ。

1日午後、ソウル中区統一路(チュング・トンイルロ)で会った羅氏は、「米市場にもう少し可能性が開かれると思ったので、一所懸命活動する計画だ」と話した。

羅氏は1994年、ミュージカル「地下鉄1号線」の俳優としてデビューした。1995年、フランスのパリに渡り、ジャズを勉強した。短時間でフランスを越えて欧州を代表するジャズボーカリストになった。ドイツのジャズ名家ACTで4枚のアルバムを出して欧州を我が物にした彼女に、ワーナーミュージックとの契約は自然にやってきた。

「ACTとの契約が終わる時点で、いくつかのレコード会社から提案が寄せられました。私の音楽的自由を徹底的に保障するという条件に同意して、ワーナーを選びました」

ワーナーミュージックは、世界3大レコード会社であり、米国に本社を置いているが、羅氏の新作は、フランスの有名プロデューサー・クレマン・デュコルの指揮によりパリで制作された。

「生まれて初めて一人で作曲旅行にも発ちました。フランスのブルターニュ地方に2週間滞在しながら15曲を書きました」

そのうち、「Mystic River」「Invincible」などの6曲を新作に盛り込んだ。プロデューサーとスタジオに閉じこもって、50種類以上の楽器に触れながら録音した。いくつかはデジタル変形を加える方法で、音符を重ねていった。最初の曲「In My Heart」からサウンドコラージュが威力を発揮する。

「ウーマンパワー」の集結も新作の特色。英語の作詞を複数人の米女性シンガーソングライターに任せた。ジョージ・ハリスンの「Isn‘t It a Pity」、レナード・コーエンの「Hallelujah」をはじめ、マービン・ゲイ、スプリームスなどのポップ名曲も羅玧宣スタイルで再解釈した。スペインの作曲家アルベニスが作ったギター演奏曲「Auturias」は、最も熱いトラックだ。羅玧宣ならではの魔術的ヴォーカルで、音階のアウトバーン上をチェロと競いながら疾走する。

ミシェル・ルグランが作曲し、フランス・ヌーベルバーグ映画監督アニエス・ヴァルダが、映画「5時から7時までのクレオ」に込めた曲、「Sans Toi」も悲壮な気持ちで解釈した。羅氏は、最近最も聞いている歌手として、2001年生まれのポップシンガーソングライター・ビリー・アイリッシュを挙げた。7月にオランダの「ノース・シー・ジャズ・フェスティバル」をはじめ、ワールドツアーを行った後、12月にソウル・ロッテコンサートホールの舞台に立つ。

「近年、米演奏者たちから楽観的な生き方を学んでいます。舞台恐怖症の克服に役立ちました」

世界の歌姫は最近もたびたび25年前のソウル大学路(テハクロ)の舞台に戻っていくと話した。完璧主義のためだ

「『地下鉄1号線』の公演の途中、台詞を忘れる夢を今も時々見ます。本当に怖い」


イム・ヒユン記者 imi@donga.com