分断の痛みを象徴する東海岸監視所(GP)が文化財に登録される。
文化財庁は8日、1953年の軍事休戦協定締結の後、韓国側地域に初めて設置された監視所である江原道高城郡水洞面(カンウォンド・コソングン・スドンミョン)の「東海岸監視所」を登録文化財に予告すると明らかにした。
東海岸監視所は、昨年の4・27板門店(パンムンジョム)宣言を履行するために南北が締結した「9・19軍事分野合意書」により撤去されることになっていたが、歴史的象徴性と活用の可能性を考慮して保存が決定された。文化財庁は、「北朝鮮側の監視所と最短距離に位置しているという点で歴史的な意味が大きい」とし、「冷戦が生み出した南北分断という時代状況とその後の南北和合などの様々な象徴性を感じることができる現場感と緊張感がある建物」と評価した。
さらに抗日遺産である「大韓民国臨時政府帰国記念23人の筆墨」と「釜山(プサン)旧東莱(トンネ)駅舎」、「世宗(セジョン)旧山一(サンイル)製絲工場」も登録文化財に予告された。臨時政府帰国記念の筆墨は、金九(キム・グ)、李始栄(イ・シヨン)など臨時政府要人23人が帰国前日の1945年11月4日夕方、中国重慶で感慨と抱負を残した筆帖だ。
釜山旧東莱駅舎は、1934年に東海南部線で初めて完工した駅だ。建物の変遷が詳しくわかる図面も現存する。世宗市鳥致院邑(チョチウォンウプ)にある旧山一製絲工場は、内部に均一に光が入るように北側に窓を高く設置した鋸刃型の屋根になっている。韓国の近現代初期の産業建築遺産として価値が高いと評価されている。
柳原模 onemore@donga.com