「コ・ジンヨンの時代」が開かれた。
「黄金の豚年」生まれのコ・ジンヨン(24)が米女子ツアー(LPGA)のシーズン最初のメジャー戦ANAインスピレーション(賞金総額300万ドル)で優勝した。自身初のメジャータイトルでシーズン2勝目でツアー通算4勝目だ。
8日、米国カリフォルニア州ランチョ・ミラージュのミッションヒルズCC(パー72)で行われた最終日の第4ラウンド。コ・ジンヨンはスコアを2つ伸ばし、イ・ミヒャンの追撃を3打差で振り切り通算10アンダー278で頂上に立った。
今季の6大会に出場し、殆どの大会で優勝争いをしているコ・ジンヨンは優勝2回、2位2回、3位1回の好成績を収めた。
優勝賞金45万ドル(約5億1000万ウォン)獲得し、シーズン初めて獲得賞金が100万ドルを突破(100万2273ドル)した。昨年新人王のコ・ジンヨンは、ネリー・コルダ(56点=米国)を軽く抑えて年間最優秀選手レースでも首位(124点)を走っている。
もはやコ・ジンヨンは、「2019シーズンLPGAツアーの大物」と呼んでも過言ではなさそうだ。圧倒的な競技力に加えて、プレーが安定しているからだ。コ・ジンヨンはパーオン率1位(79.63%)と平均パット数2位(1.70)と平均スコア1位(68.75)となっている。ドライバーショットの平均飛距離は79位(260.35ヤード)で飛ばし屋ではないが、フェアウェイキープ率13位(81.55%)も強化している。
コ・ジンヨンの最大の強みはスイングの一貫性だ。どんな状況でもルーティンとスイングのリズムが一貫している。ゴルフファンは、コ・ジンヨンのショットを楽な気持ちで楽しめる。要は「安心して見れるショット」なのだ。こうしたプレーをもとに一挙にスコアを伸ばすことが可能だが、ミスをすぐ挽回する立ち直り能力も優れている。
コ・ジンヨンは同日の最終ラウンドで3ボギーを叩いたが、動じることなく5バーディーを奪い、挑戦者たちをけん制した。13番と15番(いずれもパー4)の「飛び石ボギー」で2位イ・ミヒャンに1打差まで追いつかれたが、16番(パー4)と最終18番(パー5)の「飛び石ボギー」で見事にフィナーレを飾った。
アン・ヨンシク専門記者 ysahn@donga.com