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文大統領、「場所、形式にこだわらず」と南北首脳会談を提案

文大統領、「場所、形式にこだわらず」と南北首脳会談を提案

Posted April. 16, 2019 09:15,   

Updated April. 16, 2019 09:15

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、「場所と形式にこだわらず、南と北が対座して2回の米朝首脳会談を越える進展した実を結ぶ方法について具体的で実質的な議論ができることを望む」とし、南北首脳会談を公式に提案した。

文大統領は同日、大統領府首席・補佐官会議で、「今や南北首脳会談を本格的に準備し推進する時」とし、このように話した。文大統領は、「トランプ米大統領が南北首脳会談の必要性に対する共感と期待を表明し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が決断すれば、南北米3者会談も可能だという意向を明らかにした」とし、「北朝鮮も対話を続ける考えを示した」と強調した。

特に文大統領は、金正恩氏が12日の最高人民会議での施政演説で、「3回目の朝米(米朝)首脳会談をする用意がある」と明らかにしたことについて、「変わりない意思を高く評価し、大いに歓迎する」と話した。そして、「いかなる困難があっても、南北共同宣言を履行するという明白で確固たる意志を持っている」とし、「この点で南北に違いはない」と明らかにした。金正恩氏が「おせっかいな仲裁者、促進者の振舞いをするのではなく当事者になるべきだ」とし、南北経済協力に弾みをつけることを要求したことに対する返事とみられる。

さらに文大統領は、「さらなる南北首脳会談が大きな機会と結果を作り出す基礎になるよう最善の努力をする」と強調した。4・27板門店(パンムンジョム)会談と9・19平壌(ピョンヤン)会談のように、南北首脳会談を通じて膠着した米朝対話を解く非核化の解決法を調整しようという提案だ。大統領府は、国家情報院・統一戦線部チャンネルを通じて、南北首脳会談の成功を前提とした北朝鮮への特使派遣の日程を調整しているという

ただし、北朝鮮が南北首脳会談の提案に直ちに応じるかどうかは不透明だと指摘されている。トランプ氏が、文政府の非核化折衷案である「グッド・イナフ・ディール」(十分な水準の取引)を拒否したため、金正恩氏を説得するほどのレバレッジがないためだ。このような状況で、政府が南北関係改善のために生半可に動く場合、韓米の不協和音が再び生じるという懸念の声もある。大統領府関係者は、「韓米首脳会談で今後の戦略につい具体的に協議がなされた」とし、「急ぐことはないが、南北の水面下の接触で枠が決まれば、北朝鮮へ特使が派遣されるだろう」と話した。


ムン・ビョンギ記者 ハン・ギジェ記者 weappon@donga.com · record@donga.com