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韓国人報道カメラマン、初のピューリッツァー賞受賞

韓国人報道カメラマン、初のピューリッツァー賞受賞

Posted April. 17, 2019 07:57,   

Updated April. 17, 2019 07:57

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トランプ米大統領の国境閉鎖措置で行く先を失った、中南米から米国境を目指していた移民集団「キャラバン」の写真を撮って大きな反響を呼んだロイター通信のキム・ギョンフン報道カメラマン(45)が、韓国人カメラマンでは初めて米メディア分野で最も権威のあるピューリッツァー賞を受賞した。トランプ氏のスキャンダル、米国内の銃事件を追跡した報道も受賞したと、AP通信などが報じた。

ピューリッツァー賞理事会は15日、キム・ギョンフン、マイク・ブレイク、ルーシー・ニコルソン、ローラン・エリオット氏ら中南米移民の状況を取材したロイター通信の報道カメラマンを「緊急ニュース」部門受賞者に選定した。キム氏は昨年11月25日、移民の列にいたホンジュラス出身のマリア・メサさん(40)が米国とメキシコの国境で5歳の双子の娘を連れて催涙ガスから急いで逃げる姿をカメラに収めた。ピューリッツァー賞理事会は、「移民の緊迫感と切迫感、悲しみを生き生きと鮮明に視覚的に描写した」と選定理由を明らかにした。

 

現在、ロイター通信の東京支局に勤務するキム氏は16日、東亜(トンア)日報との電話インタビューで、「今日午前4時半、寝ていた時に電話が鳴った。びっくりし、とてもうれしかった」と話した。キム氏は、「キャラバンに対する長期プロジェクトを行い、真実を報道し、完成度の高い写真を撮ったと自評する」とし、「それが良い結果につながったようだ」と語った。特に「ストレートで正直な写真は固有の力を持つだけでなく、社会を変えることができる」と強調した。1974年生まれのキム氏は、1993年に中央(チュンアン)大学写真学科に入学し、2002年からロイター通信で働いた。最近、報道カメラマンの日常を描いた著書『写真を読みます』も出版した。

大賞格の公共サービス部門の受賞作は、昨年2月にフロリダ州パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で起こった銃乱射事件の前後の学校と司法当局の問題を報道した地元紙サウスフロリダ・サン・センティネルの報道だった。昨年10月に起こったペンシルバニア州ピッツバーグのユダヤ教会堂での銃乱射事件を報道したピッツバーグ・ポストガゼットの記者も速報部門で受賞するなど、銃事件関連報道がピューリッツァー賞に選ばれた。

トランプ氏の各種疑惑を暴いた記者たちも昨年に続き受賞した。大統領の財産を18ヵ月間調査し、立身出世の主張が誤りであることを明らかにしたニューヨーク・タイムズの記者は解説報道部門、大統領と性的関係を持ったと主張する2人の女性に2016年の大統領選期間に金銭を渡して口止めしたことを暴いたウォール・ストリート・ジャーナルの記者は国内報道部門で受賞した。ミャンマー軍部がイスラム系少数民族ロヒンギャを虐殺した事件を取材したロイター通信の記者やイエメン内戦の惨状を告発したAP通信の記者らは、国際報道部門で受賞した。

ピューリッツァー賞は米メディア財閥ジョセフ・ピューリッツァーの遺言により1917年に創設された。メディア分野では、報道写真の批評解説など14部門、芸術分野ではフィクション、ドラマ、音楽など7部門で受賞者が選ばれる。


ニューヨーク=パク・ヨン特派員 東京=パク・ヒョンジュン特派員 parky@donga.com