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タイガー・ウッズを泣かせた亡き父の手紙

タイガー・ウッズを泣かせた亡き父の手紙

Posted April. 17, 2019 07:56,   

Updated April. 17, 2019 07:56

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父が自分宛に書いた手紙のことを聞いていた息子は、涙を拭いた。隣で息子の姿を見守っていた父も目頭が熱くなった。1998年に放送された米国の有名トーク番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」に出演したタイガー・ウッズと故父アール・ウッズ氏だった。

当時親子は父アール氏が書いた「プレイングスルー」の出版を翌日に控えて、同番組に一緒に出演した。MCのウィンフリー氏は本の末尾に書かれた父が息子に送る手紙を読み上げた。この手紙は、ウッズが1997年にマスターズで優勝した後に書いたものだ。手紙の中身を聞いたウッズは、自分に向けられた父の心温まる気遣いに胸がいっぱいになった。

手紙の中で、父は「お前は私の小さなヒーローで、宝物だ。神様は私にお前を育て上げ、また発展させるべき存在として送って下さった。私の人生において、お前の関心事はいつも最上位にあった。お前の存在は、私の人生よりも大きな意味を持っていた」とし、かけがえのない息子への一途な思いを綴った。アール氏は、また「お前に、泣きたい時は泣きなさいと教えたことを覚えている。それは弱さをさらけ出すことではなく、お前の力を表に出すことだ。人と分かち合って、人を気遣う心。それが人生を生きる方法であり、決して軽く思ってはならない」と戒めた。「私はお前のために、私の持っているすべての能力を分けてあげた。お前は私よりも遥かに大きな能力を持っており、お前が生きていく世の中に私の信念を伝える力を持っている。私は、お前がいつも最善を尽くすことを知っているし、お前はいつも私の誇らしい息子であり続けるだろう」と、無限の信頼を示した。

20年以上経った親子の手紙の話は、ウッズが15日に長い逆境を克服してマスターズで優勝したことで、改めて注目を集めている。出口の見えない長いトンネルを通り過ぎて、再びメジャー戦を制覇したウッズは、自身の息子を熱く抱きしめた。この場面は、22年前に初めてマスターズの頂上に立った時、父と抱き合った息子ウッズの姿を重なり、世界から注目を集めた。

英国のBBCがホームページでウッズの手紙を紹介した他、ツイッターやユーチューブなどでも関連の内容と動画が注目浴びている。

アール氏の著書「プレイングスルー」のタイトルは、ゴルフで後ろ組が前の組の了解を得て、先にプレーする時に使う用語で、難関を克服して前に進むと言う意味でも使われる。

アール氏は、本の中で13歳の時から親元を離れて姉に育てられた話や、ベトナム戦争参戦などアール氏自身の生き様や息子を育て上げる過程が記さている。


金鍾錫 kjs0123@donga.com