2018~2019シーズンのハンドボール女子部・釜山(プサン)施設公団にチーム創設以降初となる統合優勝をもたらしたリュ・ウンヒ(29・写真)がハンドボールリーグの世界最高峰と呼ばれるフランス1部リーグに進出する。
大韓ハンドボール協会と釜山施設公団は24日、リュ・ウンヒがフランスリーグの「パリ92」と最大2年間の契約を結んだと明らかにした。1年間活躍した後、選手の選択で契約を1年延長できる条件だ。リュ・ウンヒのリーグでの活躍と本人の意向次第で、1年後により強いチームに移籍できる道が開かれたのだ。
パリ92は、2018~2019シーズンは7位に止まった。しかし、直前シーズンに3位に入るなど、数年間は上位を維持した強チームだ。今年初めに刷新を図り、チーム名を「Issy Paris」から「パリ92」に変えて、優秀選手の獲得に拍車をかけている。181センチの長身に優れた攻守の調整でハンドボールリーグの「女帝」と呼ばれたリュ・ウンヒの獲得も積極的な戦力強化方針によるものだ。
2011年にオーストリアのヒッポバンクで活躍したオ・ソンオクを最後に8年間途絶えた「欧州組」の命脈をリュ・ウンヒが再び受け継ぐことで、来年の東京オリンピックでの代表チームの善戦も期待できるようになった。キム・チャヨン(オーストリア)、ホン・ジョンホ(ノルウェー、デンマーク)、チェ・ジョンイム(デンマーク)などが欧州で活躍していた2008年の北京五輪で銅メダルを獲得した女子ハンドボール代表は、ビッグリーグの命脈が途絶えてから2012年のロンドン五輪で4位、2016年のリオデジャネイロ五輪ではグループリーグで敗退した。
リュ・ウンヒの欧州進出を手伝ったカン・ジェウォン釜山施設公団監督は、「リュ・ウンヒが今後さらに成長できる機会を掴んだ。欧州で積んだ経験は、個人だけでなく代表チームにも良い影響を与えるだろう」と話した。
金培中 wanted@donga.com