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ノルウェーの「未来図書館」作家に選ばれた韓江氏、「このプロジェクトは百年間の祈り」

ノルウェーの「未来図書館」作家に選ばれた韓江氏、「このプロジェクトは百年間の祈り」

Posted April. 27, 2019 08:31,   

Updated April. 27, 2019 08:31

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「あらゆる不確実性にもかかわらず、私たちが光に向かって一歩を踏み出さなければならない瞬間を祈りと呼ぶことができるのであれば、おそらくこのプロジェクトは百年間の長い祈りに近いものだと、私はこの瞬間を感じている」

ノルウェーの未来図書館(Future Library)プロジェクトに、5番目の作家に選ばれた小説家・韓江(ハン・ガン)氏(49・写真)が26日、感想文を発表した。100年間、毎年作家1人の未発表小説を預かって、2114年に同時出版する公共芸術プロジェクト。アジアの作家では韓氏が初めて選ばれた。

韓氏は感想文の中で、「提案を受けた直後、私は百年後の世界を想像した。私は死んで消えて久しく、どんなに寿命を長く見積もっても、私の子供も同様にもはや存在せず、私の大好きな誰もが、今この瞬間、地球上で一緒に生きて呼吸するどんな人間ももはや生きていない世界を。それは驚くほど寂しい想像だった」と話した。

さらに、「しかし、その漠然さを横切って私は想像を続けた。この瞬間も時間は間違いなく流れているので、必然的な現実として辿り着いてしまう百年後の世界を。…その時気づいた。このプロジェクトがどのような力を持っているかを。このプロジェクトのために文章を書くためには、時間を考えなければならないことを」と付け加えた。

韓氏は来月25日、ノルウェーのオスロを訪問して、100年後に公開する作品のタイトルを発表し、原稿を提出する。原稿はオスロ図書館に保管する予定だ。


李雪 snow@donga.com