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「幸せです。明日も試合に出れるので…」 リーグ打点1位のチャン・ヨンソク

「幸せです。明日も試合に出れるので…」 リーグ打点1位のチャン・ヨンソク

Posted May. 06, 2019 08:54,   

Updated May. 06, 2019 08:54

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「明日も試合に出れるという確信が持てるようになったのが、自分には一番大きな力になっています」

キウムの内野手チャン・ヨンソク(29)にレギュラーになった感想を聞いたら、照れながら笑顔で答えた。ヒーローズがネクセンの企業名を冠した時代(2010~2018年)のホットコーナー(三塁)を守ってきたキム・ミンソン(31)が新しいシーズンを控えてLGに移籍した後、チャン・ヨンソクはレギュラーの座を掴んだ。

チャン・ヨンソクが三塁を空ける日は、休みの日ではない。体力温存の見地から、指名打者で出場する朴炳鎬(パク・ビョンホ)が空けた一塁に立つか、チャン・ヨンソク自身が指名打者で起用される。チャン・ヨンソクが今季に欠場した試合は、わずか2試合だけだ。

直前のシーズンまで通算打率.225に過ぎなかったチャン・ヨンソクにレギュラーのレッテルが貼られると変化が起きた。打撃が向上し「3割打者」(2日現在の打率.317)に名を連ねたのだ。良くなったのは打率だけではない。得点圏でも萎縮することなく適時打を放ち、キム・ジェファン(斗山)のような錚々たる選手たちとともにKBOリーグ打点1位(34点)にもなった。

デビュー10年ぶりのことだ。2009年に2次1ラウンド3番目でKBOリーグにデビューしたチャン・ヨンソクは、長い期間、1、2軍を行き来した。選手育成を基調とした球団で多くの同僚たちがチャンスを掴んでリーグを代表する選手に成長したが、いざ彼の居場所はなかった。姜正浩(カン・ジョンホ=ピッツバーグ・パイレーツ)、キム・ミンソン(LG)ら競争者たちを回避しようと、高校時代の経験を活かして2011年には投手転向も試みたが、制球の不安(通算2回2安打4四球、防御率13.50)で実現しなかった。

「本当に手が痛くなるほど(出世した同僚たちに)拍手ばかり送ってましたね。そうしているうちに、自分のことしか知らなかったのに、視野が広くなり、ある瞬間からチームが必要とするものは何だろうか、というのを考えるようになりましたね」

軍を除隊し、2015年頃から強肩を活かした安定した守備力が、ようやくコーチスタッフの目に止まった。チームが必要とする貴重なバックアップとして出場試合も少しずつ増えた。今シーズンを控えては重責を任されるかもしれないと思うようになり、シーズン終了直後に打撃練習に打ち込んだ。それだけでない。知人と頭を寄せ合わせた結果、最近メジャーリーグ選手たちが効果を得ているという「特別なバット」を取った。


チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com