孫興民(ソン・フンミン=27、トッテナム・ホットスパー)がプレミアリーグ(EPL)で初めて退場処分を受けた。リーグ最終戦に出場できなくなっただけでなく、チームはリーグ4位も危ぶまれる状況に直面した。
孫興民は4日、敵地で行われたEPL第37節ボーンマス戦で前半44分にレッドカードを受けた。相手DFとボールを争う途中、ファウルをした孫興民がボールを拾う過程で自分の背中を叩きながらボールに足を出したボーンマスのジェフェルソン・レルマ(25)を両手で突き飛ばした。レルマは、この日前半36分にもボールと関係なく孫興民の肩を突き放してに倒した他、退場処分を受ける直前にも手で孫興民のユニフォームを掴んで引っ張るなど終始孫興民を苦しめた。コロンビア出身のレルマは今季を控えてボーンマスに加入した。
リーグ3位を維持していたトッテナムは、後半4分にDFファン・フォイスまで退場となり9人でを戦いを強いられたが、結局0-1で敗れた。リーグ中位以下のボーンマスを相手に勝ち点を伸ばせなかったトッテナムは12日に、孫興民を欠いたままリーグ8位のエバートンと最終節を行う。トッテナムがボーンマスに勝っていれば、最終戦を待たずに少なくともリーグ4位を確保し、欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得することができた。しかし、この日の敗北で最終節で負ける場合、6位まで転落する状況も迎えかねない。ハン・ジュンヒKBS解説委員は、「レルマの相次ぐ挑発行為に瞬間的に耐えられなかった。ジャッジがレルマの行動に注意しなかったことには疑問があるが、自分とチームのためにも我慢してくれればよかった」と話した。
手痛い退場が来季にも孫興民の足を引っ張る可能性もある。英国の「フットボールロンドン」は、「EPLは暴力的な行為に対しては3試合出場停止の処分を下している。孫興民の行動が暴力的な行動と見なされれば、来季の最初の2試合にも出場できなくなる」と報じた。ただ、リーグ戦で受けた処分であるため、8日の欧州CL準決勝第2戦アヤックス戦への出場には影響がない。
李承鍵 why@donga.com