スピードスケート女子短距離の世界最強の座に君臨した「氷速女帝」李相花(イ・サンファ=30)が長年履き続けたスケートブーツを脱ぐ。
李相花の所属会社BONBOOENTは10日、李相花が16日にソウル市中区にあるザ・プラザホテルで公式引退式を行うと明らかにした。
李相花は韓国女子スピードスケートの「生きる伝説」だ。初出場の五輪だった2006年トリノ五輪の女子500メートルで5位に入った李相花は、2010年バンクーバー大会で予想を裏切って金メダルを獲得し、韓国女子スピードスケート選手では初めて五輪メダルを獲得した。4年後の2014年ソチ五輪では女子500メートルで優勝し、アジア選手では初めてスピードスケートで五輪2連覇を果たした。とくにソチ五輪直前の2013年11月に米国ソルトレークシティで開かれた国際スケート連盟(ISU)ワールドカップ第2戦では36秒36の世界記録を打ち立てた。この記録は5年6ヵ月が過ぎた今も破られていない。
昨年、韓国で開催された平昌(ピョンチャン)五輪では新たな強者に浮上した小平奈緒(33=日本)に次いで銀メダルを獲得した。左膝の負傷と右足ふくらはぎの負傷を克服して得た貴重な成果だった。渾身の力走の末に金メダルを獲得した小平と互いに励まし合う姿は大きな感動を与えた。二人は先月、2018平昌記念財団が与える韓日友情賞を受賞した。
平昌五輪以降、1シーズンを休みながらリハビリをしてきた李相花は、満足できる水準に体調が回復しないと、現役生活を締めくくることにした。今年初め、ソーシャルメディア(SNS)に「皆さんと家族の応援のお陰で今まで走り続けることができました。ありがとうございました」と書き込み、引退を仄めかした。最近は芸能人カンナムとの恋愛説が流れた。
李憲宰 uni@donga.com