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韓日首脳、大阪G20モメンタムを逃してはならない

韓日首脳、大阪G20モメンタムを逃してはならない

Posted June. 17, 2019 08:39,   

Updated June. 17, 2019 08:39

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冷え切った韓日関係に雪解けの兆しが見えている。額賀福志郎・日韓議員連盟議長が14、15日に韓国を訪れ、李洛淵(イ・ナクヨン)首相や姜昌一(カン・チャンイル)韓日議員連盟議長らに会ったという。額賀氏は14日、金大中(キム・デジュン)図書館を訪れ、遺族に故李姫鎬(イ・ヒホ)さんへの追悼の意を伝えた。

これに先立ち12日、韓日議員連盟は今年の合同総会を9月18日に東京で開催することで合意した。両国は1972年以降、毎年交替で総会を開催してきたが、今年は冷え切った両国関係ため、開催されるかどうか注目されてきた。文喜相(ムン・ヒサン)国会議長は同日、鳩山由紀夫元首相に会って、自身の「天皇謝罪発言」について日本国民に謝罪した。

このような動きの背景には、今月28~29日に大阪で開かれる主要20ヵ国・地域(G20)首脳会議があるとみえる。両国関係は昨年10月以来、元徴用工賠償判決、慰安婦財団の解散、哨戒機レーダー照射問題などをめぐって「最悪」と言われてきた。トランプ米大統領などが憂慮したほどだ。G20では韓日間首脳会談が略式会談である「プル・アサイド(pull aside)」会談になるという観測も流れた。現在のところ、議員間の関係改善の動きも元徴用工問題など各論に入れば、両国の温度差は大きい。

韓国と日本は地政学的に最も近く、自由民主主義と市場経済の価値を共有する隣国だ。日本としては、G20を開いたものの、最も近い国の首脳と会談しない事態は、国際社会が見ても困惑することだ。韓国としても、北朝鮮の非核化や中国への対応などで韓米日3国の協力は重要だ。米国と中国の覇権争いが激しくなる中、国家の命運にとっても韓日の協力は必要だ。

両国は、G20というモメンタムを生かし、意志疎通と協力が可能な関係に改善していく必要がある。G20で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と安倍晋三首相が正常な首脳会談を行えるよう糸口を模索しなければならない。両首脳が無条件に会って、これまでの不信を払しょくし、関係を改善していく契機にしなければならない。そうしてこそ未来が開かれる。未来は叫ぶだけで開かれるものではない。