韓国サッカーの「未来」イ・ガンイン(18=バレンシアCF)の移籍が現実味を帯びつつある。
国際サッカー連盟(FIFA)U-20ワールドカップ(W杯)で韓国を準優勝に導き、「ゴールデンボール」を受賞したイ・ガンインが来季を控えて、ラ・リーガ―のレバンテUDに移籍する可能性が高まった、との報道が流れた。
バレンシアの地元メディア「デポルテ・バレンシアーノ」は26日、「イ・ガンインがレンタルでレバンテに移籍する可能性が高まった。パコ・ロペス監督(52・写真)が、イ・ガンインに直接電話して来季にチームで任される役割について説明した」と報じた。同メディアは、「レバンテだけでなくエスパニョールやグラナダなどもイ・ガンインに関心を持っている」と伝えた。
イ・ガンインについては、すでにU-20W杯大会中にオランダのアヤックスやPSVアイントホーフェンなどが獲得を希望しているという情報があったが、レバンテほど積極的なクラブはなかった。今年1月にバレンシアのトップチーム選手に登録したイ・ガンインは2022年までの契約となっている。バイアウト(契約解除違約金)は8000万ユーロ(約1052億ウォン)と言われている。一方、移籍情報専門サイト「トランスファーマルクト」が試算したイ・ガンインの市場価値(移籍金)は、約1100万ドル(約127億ウォン)。まだ完全移籍よりはレンタルの可能性が高い理由だ。
サッカー・エージェント「ジセン」のキム・ゴングク代表は、「バレンシアのトップチームで主力でプレーできれば最高だが、それが駄目なら出場機会を保障してくれるクラブに行った方が望ましい。バイアウト金額が高いが、交渉を通じて現実的な金額で移籍できる道を探ることは可能だろう。できるだけ早期に、出場機会を保障してもらうクラブに移った方が良い」と話した。
現在所属クラブと同じくバレンシアを本拠地とするレバンテは、最近2シーズン連続でリーグ20チームのうち15位だった。2015~2016シーズンには最下位に転落し、2017~2018シーズンは2部リーグに降格した。1909年に創設されたクラブで1部リーグよりは2部リーグにいた期間の方が長い。リーグ最高成績は2011~2012シーズンの6位だ。クラブを率いるロペス監督は、2004年にビジャレアルのユースから指導者キャリアを積み始め、バレンシアB、ビジャレアルB、レバンテBなどを経て昨年、レバンテ監督に就任した。
ハン・ジュンヒKBS解説委員は、「レバンテはフォーメーションとスタイル面でイ・ガンインのような攻撃的MFの活躍を重視するクラブ。ルベン・ロチーナ(28)やエニス・バルェイ(24)らとの潜在的な競争は避けられないが、そのくらいのポジション争いはどこにもある。本拠地がバレンシアと同じなので、引っ越す必要がないのも魅力だ」と話した。
李承鍵 why@donga.com