チョ・ジョンミン(25)は、今季の韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアーで新たな強者に浮上した。最近、シーズン2勝目を挙げ、大賞ポイント1位に躍り出た。賞金ランキングは今季3勝目を挙げているチェ・ヘジン(5億4789万ウォン)に次ぐ2位(4億7105万ウォン)。
最盛期を迎えたチョ・ジョンミンが毎週欠かさずに訪れる場所がある。京畿道龍仁市東栢(キョンギド・ヨンインシ・トンベク)にあるゴルフ選手専用ジムだ。25日、チョ・ジョンミンはジムで2時間半にわたって専従トレーナーのチョン・サンウク氏の指導を受けながら筋肉強化に汗を流した。最近7週連続で大会に出場してきたチョ・ジョンミンは、28日開幕のメッコル龍平(ヨンピョン)リゾートオープンにも参戦するハードスケジュールをこなしている。大会がない日は休まないのかという質問には首を横に振った。「筋力は弛まず鍛えなければならないんです。そうすることで長いレースに耐えることができるんです。飛距離がシーズン序盤に比べて殆ど落ちてないので満足しています」。
この日は上半身と下半身、背中、肩の筋力を強化するための多様なメニューをこなした。足を使って高重量を押し上げるレッグプレスは250キロを7回ずつ5セットを行った。チョン氏は、「初心者には130キロも厳しい。一般のプロの女子選手は200キロ程度。チョさんの筋力は最上位レベルだ」と話した。チョ・ジョンミンはスクワットの際に最大で90キロのバーベルを担いで行う。女子選手の平均は70キロだという。
毎日寝る前にはストレッチとゴムバンドを引っ張るメニューを100回近く行っている。チョ・ジョンミンは、細かい筋肉と普段使わない筋肉を鍛えるのに効果があると話した。
チョ・ジョンミンは、「筋力と体力が伴えばメンタルも揺れなくなるし、良いスコアも出る。スイングに劣らず体力の管理もしっかりしなければならない」と話した。チョ・ジョンミンは昨年のKLPGAツアーで最多の28大会に参戦しながらも体力面で全く問題がなかった。
チェ・イェジンとイ・ソヨンもチョン・サンウク氏とともに弛まず筋力を鍛えている。
チョ・ジョンミンはラセック手術を受けて太いプラスチック素材のメガネを捨て、歯の矯正手術も受けた。チョ・ジョンミンは「プロなのでイメージ管理も重要。周りから見た目が良くなったと言われている。競技力にもプラスになっていると思う」と言って笑った。
昨年冬に米女子ツアー(LPGA)デビューを果たしたイ・ジョンウンらと全羅南道海南(チョルラナムド・ヘナム)で1ヵ月以上にわたって体力を鍛えた。当時イ・ジョンウンはスクワットの時、バーバルを100キロまで持ち上げてチョ・ジョンミンを驚かせた。チョ・ジョンミンは「苦しい運動だけど、同僚たちと一緒にやると楽しかった。互いに持ち上げる重量などを比較しながらやったら、競争心理も働いてトレーニングの効果も上がった」と話した。また「ジョンウンが全米女子オープンで優勝した時は『さすが最高』とメッセージを送った。今度は自分優勝したら『やっぱり姉さんはやってくれると思った』と祝福のメッセージを送られた」と紹介した。
チョ・ジョンミンは9歳の時から10年間、ニュージーランドで留学した。当時世界アマチュアランキング1位になり、ニュージーランド国籍のリディア・コとともに名を馳せた。
金鍾錫 kjs0123@donga.com