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米国務省、「核凍結は始まり…最終目標ではない」

米国務省、「核凍結は始まり…最終目標ではない」

Posted July. 11, 2019 09:22,   

Updated July. 11, 2019 09:22

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米国務省が9日(現地時間)、米朝非核化協議で核計画の「凍結」は初期段階にすぎず最終目標ではないという点を明確にした。いわゆる核協議の「入口」であって「出口」ではないということを改めて強調したのだ。米国が北朝鮮の非核化目標を核凍結レベルの「スモールディール」に引き下げるという一部の主張を遮断するための発言とみられる。

米国務省のモーガン・オーダガス報道官は同日、定例記者会見で、「凍結は絶対に(非核化)過程の解決法や最終目標にはならない。そのように規定したこともない」と強調した。そして、「凍結は非核化過程の始まりであり、私たちはすべての大量破壊兵器(WMD)の完全な除去を明確に望む」と述べた。さらに、「トランプ大統領は韓半島問題を平和的かつ外交的な方法で解決することに集中している。何も変わったことはない」と付け加えた。

オーダガス報道官は、「北朝鮮の『最終的で完全に検証された非核化(FFVD)』や『完全で検証可能で不可逆的な非核化(CVID)』を望むか」という質問にも、「どのような略語を使ってもいい。私は略語を使うと発音がうまくできないので、ただ『完全なWMDの除去』と言う」と話した。

このような発言にもかかわらず、米政府関係者が「核凍結が非核化の始まり」と公言したのは異例という指摘が出ている。米紙ニューヨーク・タイムズは先月30日、米国務省のビーガン北朝鮮政策特別代表が北朝鮮との実務協議で「核凍結」に焦点を合わせた新たな協議案を準備していると伝え、波紋を呼んだ。ビーガン氏は先月の公開講演で、「柔軟なアプローチ」に触れた。これを受けて、米国の北朝鮮政策の目標が完全な非核化ではなく凍結水準に後退するのかという憂慮が提起されたが、国務省としてこれを否定し、前後関係を少し具体化したのだ。

オーダガス報道官は先月末、トランプ氏と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の板門店(パンムンジョム)会合をメディアが「3回目の首脳会談」と伝えたことも否定した。オーダガス報道官は、「首脳会談でも協議でもなく『2人の指導者の出会い(a meeting)』だった」と強調した。今後、3回目の首脳会談の開催に向けた実務協議など準備作業に入る計画であることも示唆した。3回目の首脳会談の開催は、実務協議の進展と北朝鮮の非核化措置の履行状況にかかっているという考えも明らかにした。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com