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数々の選択の瞬間における正しい判断の基準とは

数々の選択の瞬間における正しい判断の基準とは

Posted July. 27, 2019 09:22,   

Updated July. 27, 2019 09:22

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「人生はB(Birth=誕生)とD(Death=死)の間のC(Choice=選択)だ」。

哲学者ジャン=ポール・サルトルの有名な言葉のように、人間は生きながら多くの選択の瞬間に置かれる。選択と判断の過程でエラーを減らそうと、人類の努力は哲学、科学、文明の発展を生んだ。しかし、人間は依然として選択の前に揺れる存在だ。そしてミスを繰り返す。

二つの本も人間がどうすれば、より賢明な判断を下すことができるかについて悩んだ結果だ。著者は、私たちはなぜ問題を正しく認識せず、同じエラーを繰り返るのかに注目した。彼らは共通的に「情報活用方法の変化」を求めた。

45年間情報要員として服務した「CIA心理学」の著者は、彼が活用していた機関の内部文書を収集・編集して本に収めた。彼が結論を下した大多数のエラーの原因は、情報不足ではなく、「分析失敗」だ。分析は、「認知の偏り」「証拠評価の偏り」「確率推定の偏り」など、人間の心理的、認知的問題で固定観念に閉じ込められてしまう。

冷徹な判断だけを下しそうなCIA要員たちが、自ら下す判断の脆弱性について最もよく知っている点が興味深い。著者が指すエラーを着々と追っていくと、日常で直面する些細な選択のエラーから、「対北朝鮮問題」などの国家首脳部が心配する政治・外交的見解までを垣間見ることができる。結果的に、これは私たちが偏向的考え方の中からどれほど抜け出すことが難しいかを如実に示している。本は、米公務員、CIA情報員のための教育書としても活用するほど、著者の洞察が目立つ。

「今、この悩みが5年後も重要だろうか?」「問題解決大戦」の著者は、日常で経験する数々の選択の瞬間に役立てる「レシピ」を提供しようと本を書いた。「フロイドの検算」「推論のはしご」「現状分析ツリー」など、彼が出した判断方法だけで37件に達する。知っている知識でも、新しい枠組みに当てはめて分析すれば、風変わりな情報になることがある。

たとえば、著者は、「私は頻繁に遅刻する」という事実も、「会社が家から遠いので」「車が遅く来て」という明白な理由を越えて、具体的に掘り下げる。私の体の状態、家族関係、職場同僚との関係など、私の認識を「幅広く」眺めると、深刻な問題さえも愉快に解決できる妙案を思い付くかもしれない。

彼は、成功的に判断するために文献調査、完全検索などの追加情報を得ることも積極的に勧誘する方だ。「知っておくと役に立つ」雑学知識と情報の分析枠組みを使って、読者が現在悩んでいる問題を簡単に分析できるように助ける。学生時代に学んだ「ブレインストーミング」や「マインドマップ」も、具体的に掘り下げれば、素晴らしいツールになることがある。

日本の人気ブロガーである著者は、10年間読書、アイデア発想法を深く掘り下げて、様々なメディアに文を残した。前作「アイデア大戦」は、現地で爆発的な呼応を呼び起こしたし、今回の本も素晴らしい『ガイド」になるに値する。


キム・ギユン記者 pep@donga.com