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夏の夜を明るく照らした色とりどりの光の祭典

夏の夜を明るく照らした色とりどりの光の祭典

Posted August. 05, 2019 09:12,   

Updated August. 05, 2019 09:13

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夏、夕日が最後の光を失い、涼しい夜風が耳元をかすめた。星空の星よりきらびやかな光が地面をちりばめ始めた。子供たちが歓声を上げながら、前を走っていった。昨年4月、忠清北道忠州市(チュンチョンブクド・チュンジュシ)の南漢江(ナムハンガン)の川岸、彈琴臺(タングムデ)の東側の世界武術公園の敷地に、約14万平方メートル(約4万3000坪)規模で開館した「光の世界」忠州ライトワールドだ。8月の初日の夕方にここを訪れた。

釈迦塔と高麗(コリョ)青磁の姿を形象化した正門を通ると、エッフェル塔とシャンゼリゼ通りを形象化した「フランスゾーン」が視線をひきつけた。目は自然に左側の巨大な大聖堂の形の造形物に向かった。忠州ライトワールドの象徴であるイタリアゾーンのルミナリエ(luminarie・照明建築物)だ。ゴシック様式を連想させる壮麗なこの「光の聖堂」は、高さが27メートル、長さは約100メートルの発光ダイオード(LED)の電球約30万個が光を照らす世界最大級規模だ。

「ウワ!、これは撮らなきゃ」。仲良く話を交わしていた家族、友人、恋人たちの手が忙しくなった。それぞれソーシャルネットワークサービス(SNS)に投稿したり、友人に送る写真を撮るために余念がなかった。子供たちは大きな木の形の造形物と照明の間に、吊り橋と滑り台が設置された「命の森」を歩き回りながら歓声を上げた。

やがて場内案内放送が光のショーの開始を知らせた。芝生広場の上に設けられた客席に、いつの間にか人たちが腰を据えて座った。午後8時になると、イタリアゾーンのルミナリエは、音楽に応じて華やかな色に変身しながら、光とリズムのショーを繰り広げ始めた。子供たちがぴょんぴょんと飛び上がりながら、音楽に合わせて走り回った。ショーが終わると、案内放送が流れた。携帯メールでリクエスト曲を送れば、放送するという。手を握った恋人たちの目が輝いた 「私たち、どんな曲を送ろうかしら?」。

長い夏の夜も、この日は取り分け短く感じられた。タージマハルを形象化したインドゾーン、モスクワの赤の広場の聖ワシリイ大聖堂を模したロシアゾーンも、イタリアゾーンに劣らず華やかだった。

イ・ウォンジン忠州ライトワールド代表は、「11月29日から来年1月まで、アジア最大規模のクリスマス・フェスティバル『スーパークリスマスコリア2019』を開く計画だ」と明らかにした。参加する5000チームが直接出品した照明クリスマスを展示して、一大壮観を演出する予定だ。総賞金だけで3億ウォンに達する。イ代表は、すでに海外同胞と脱北者などの申請チームが1000カ所を超えると言った。

開館時間は午後6~11時。入場は10時まで。1万ウォン(忠州市民、青少年以下は8000ウォン)。


忠州=ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com