「平和の少女像を見て、『依然として心は失っていない』という慰安婦被害者ソン・シンドさんの気持ちを考えるようになった」
日本最大の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で4日、「平和の少女像」の展示が中止された後、日本の市民の間でミニチュア少女像を撮影した写真をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で共有するキャンペーンが注目されている。
日本の市民団体「韓国併合100年東海行動」は今年3月から「小さい平和の少女像を広めるキャンペーン」を行ってきた。縦横13センチ、高さ9センチの手の平サイズの少女像と写真を撮ってSNSに投稿するキャンペーンだ。このミニチュア少女像も、展示が中止になった「平和の少女像」をつくった彫刻家キム・ソギョン、キム・ウンソン氏の作品で、大きさは違うが同じ形だ。
キャンペーンは、より多くの日本人が平和の少女像に接し、慰安婦女性の話に共感するようにすることを目的に始まった。東海行動は、空輸されたミニチュアの少女像をキャンペーン参加を希望する人に作品の費用だけ受け取って送った。現在までにSNSに投稿された写真は約120枚。
キャンペーン参加者は、家族との米国旅行、名古屋公園、大学の講義室などでミニチュア少女像と一緒に写真を撮り、SNSに上げた。花見の写真や、尹奉吉義士が収監された金沢刑務所の前で撮った写真も登場した。
市民は小さい少女像と出かけ、戦争と暴力の悲劇が繰り返されてはならないというメッセージを伝えた。ある日本の市民は、「家の付近で不発弾の除去作業をした。戦争が終わって70年以上経ったが、戦争の傷はどこにでもある。日本軍が慰安婦女性にした罪に対する謝罪と補償の日はいつ来るのか」と語った。
チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com