Go to contents

中国当局、「香港デモは色の革命」

Posted August. 09, 2019 09:53,   

Updated August. 09, 2019 09:53

한국어

中国当局が香港のデモを政権交代運動を指す「色の革命」だと規定した。これに対して、大規模デモが続く今週末にも香港への軍投入など武力介入が始まるのではないかという観測が流れている。

中国政府で韓国問題を担当する香港マカオ事務弁公室の張暁明主任は7日、香港に接する広東省深セン市で開かれた非公開の座談会で、「『逃亡犯条例』改正案の撤回を求めるデモはすでに変質した。『色の革命』の特徴を明らかに見せている」と強調した。座談会には中国全国人民代表大会(韓国国会に該当)の代表、全国人民政治協商会議(国家諮問機関)委員550人が参加した。

張氏は、「1997年の香港返還以来、最も深刻な状況」とし、「香港事態がさらに悪化し、香港政府が動乱を統制できなければ、中央(中国政府)は決して座視しない」と強調した。そして、「香港基本法により中央は迅速に動乱を鎮圧できる十分な手段と強大な力をもっている」と主張した。

中国共産党の意図を解釈してきた中国共産党機関紙「人民日報」のソーシャルメディア公式アカウントの侠客島は、「中国当局が初めて香港デモが色の革命だと判断した」とし、中国当局が香港デモ隊に送った非常に明確な信号だと明らかにした。色の革命は、社会主義圏陣営が崩壊した90年代から旧ソ連や東欧、中央アジア、中東などで起きた政権交代運動。

中国の習近平国家主席が率いる指導部は今年初め、色の革命に対する強い警戒心を示した。趙克志・中国国務委員兼公安部長は今年1月、全国公安(警察)幹部を集めて、「すべての公安の知恵と力を集め、色の革命を阻止しなければならない。内外の敵対勢力が転覆破壊活動に参加することを阻止せよ」と指示した。中国当局が、香港デモを色の革命と規定したことを受けて、武力を動員した全面介入の信号という指摘が出たのも、ここに理由がある。偶然にも、座談会前日の6日、深セン市で香港デモ隊を仮定した大規模な暴動鎮圧訓練が行われた。

中国メディアによると、張氏は鄧小平が過去、「必要ならば香港に中国軍を投入できる」と発言したことについて、「鄧小平が先見の明があった」と話した。張氏と共に座談会を行った王志民中国香港連絡弁公室主任は、「香港がすでに後退できない状況に至った」とし、「混乱を統制して秩序を回復することが最も急がれ、香港の将来と運命をかけた戦争であり保衛戦」と主張した。

8日、環球時報など中国メディアは、2014年の香港民主化デモ「雨傘革命」の指導者ジョシュア・ ウォン、ネイサン・ロー氏らが6日、香港の米国総領事館関係者に会ったことが確認されたとし、米国が香港問題に干渉していると批判した。中国が実際に軍隊を動員する場合、米国など外部勢力が介入して香港で政権転覆運動が起きたと強調するものとみえる。一方では、米国と貿易、関税、為替などで対立している状況で新たに対立戦線を作っては、中国指導部に負担になるという慎重な声もある。


尹完準 zeitung@donga.com