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中国がまたも人民元基準値を引上げ、米が中国製家具に懲罰関税

中国がまたも人民元基準値を引上げ、米が中国製家具に懲罰関税

Posted August. 10, 2019 07:32,   

Updated August. 10, 2019 07:32

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中国人民銀行(中央銀行)が9日、人民元取引の目安となる基準値をまたも引き上げた。元の基準値は8日、2008年4月以来11年ぶりに1ドル=7元を突破し、さらに上昇した。

人民銀行は同日午前、元の基準値を1ドル=7.0136元に設定した。前日の基準値7.0039元より0.14%の上昇(元安)。元の基準値は先月31日から7営業日続けて元安となった。

中国が米国の激しい反発にもかかわらず、元安を関税および為替戦争の「武器」に使っているという指摘が出ており、米国も中国に対する「応戦」に出た。米商務省は8日(現地時間)、中国製の木製家具に高率の相殺関税をかけることを決めたと、AP通信などが伝えた。相殺関税は、貿易相手国の政府が輸出競争力を高めるために補助金を支給する製品に適用する懲罰的税だ。中国が昨年、米国に輸出した木製の食器棚や化粧台の取引は44億117万ドル(約5兆3000億ウォン)にのぼる。

商務省は同日、中国製の食器棚や化粧台に対する相殺関税を調査した結果、中国企業が少なくとも10.97%から最高229.24%の補助金を受けていたことが分かったと明らかにした。商務省は該当企業から不公正補助金の支給額分を現金で徴収するとも付け加えた。この措置は来年1月30日、米国際貿易委員会(ITC)の最終判定を経て執行される。

米国は同日、中国の情報通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する輸出規制緩和も保留したと、ブルームバーグなどが伝えた。ウィルバー・ロス米商務長官は先月30日、「ファーウェイと取引させてほしい」という米企業の要請に「来週までに答える」と肯定的な反応を見せた。しかし、両国の対立が激しくなると、無期限延期したとみえる。商務省は5月、イランとの取引を理由に、ファーウェイと系列会社を取引制限のブラックリストに入れた。それ以降、ファーウェイとの取引を望む米企業は政府の事前承認を受けなければならない。

一方、金融市場では「元安」の次のマジノ線を1ドル=7.2~7.3元と見通していると、日本経済新聞が9日付で報じた。来月1日から3千億ドル規模の中国製品に対して10%の追加関税を課すと明らかにしたトランプ政権の発表を推算した結果だ。3千億ドルは、中国の全体対米輸出の約60%であり、ここに10%の関税を課すことになれば、対米輸出全体に及ぼす影響は6%になる。1ドル=7.0136元に6%の引き上げを適用すれば、1ドル=7.3元になると、同紙は分析した。一部では1ドル=7.3元まで元安になれば、中国企業のドルの借金が急増し、元の投げ売りや価値下落が起きるかも知れないと懸念している。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com