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冬休み開講の寄宿型塾の「ウィンタースクール」、真夏から申し込み殺到

冬休み開講の寄宿型塾の「ウィンタースクール」、真夏から申し込み殺到

Posted August. 12, 2019 08:47,   

Updated August. 12, 2019 08:47

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高校1年生の息子を持つAさんは最近、主要寄宿型塾の「ウィンタースクール」情報を調べるために忙しい。ウィンタースクールは、予備校が冬休みを利用して中学校3年生から高校2年生までを対象に開く特講のこと。特に寄宿型塾のウィンタースクールは人気が高く、今から急がないと申込に間に合わなくなる。Aさんは、「あまり閉鎖的な雰囲気の中で勉強すれば、子供がストレスを受ける」という周りの話に、最初はしばらくためらった。しかし、毎日寝る子供を起こして江南(カンナム)の塾に通わせるよりは、寄宿型塾で寝食しながら勉強した方が効率的だと考えて、ウィンタースクールを申し込むことを決めた。

2学期の始業を控えて、主要寄宿型塾がウィンタースクールの受講生を募集している。通常12月の最終土曜日に開講するが、8月中旬から申し込みを受けて、9月中旬に締め切る。しかし、今年は昨年より保護者の問い合わせや申し込みが多く、9月初め頃に締め切られそうだと、予備校側は説明している。

今年、ウィンタースクールへの申し込みが殺到するのは、定時募集の拡大など大学入試制度の大小の変化のせいだ。今の高校1年生が大学受験を受ける2022年度入試では、定時募集の割合が30%以上に拡大され、大学修学能力試験(修能)の重要度が大きく増す。また、国語と数学が共通と選択科目に分かれて出題される。数学や社会探求、科学探求は文系・理系の区別がなくなる。今の高校2年生が受ける来年度の大学入試でも定時の募集人員が今より増える。人文系列の場合、数学領域が今より難しくなる。中学3年生の場合、自律型私立高校の大量の指定取消で、一般高校に配置される可能性が高まったことを受け、早くから勉強に集中できる環境を提供したいと思う保護者も、ウィンタースクールを選んでいる。

通常の寄宿型塾のウィンタースクールに入所すれば、午前6時に起きて午後11時に就寝するまで、きつい学習スケジュールをこなさなければならない。このため、これらの塾は「大学入試のための頭と体を作る」とアピールしている。授業は午前8時前後に始まり、午後6時頃まで続く。以降は自律学習だ。週末は特別講義を受けたり、大学入試随時募集向け自己紹介書の作成や論述、面接などに備える。B塾の場合、毎日テストと毎週テストを行い、退所前は模擬試験の形の総合テストを実施する。特に学習意欲の向上を図り、全受講生の成績を掲示板に公示する。

厳しい生活管理も欠かせない。多くの寄宿型塾は京畿道(キョンギド)地域に位置している。特に京畿道龍仁市(ヨンインシ)に多く業界では「龍仁ベルト」と呼ばれる。受講生たちは、ジャージなどの団体服を着て生活し、持ち込みが認められる私物は携帯電話と基礎化粧品ぐらいだ。

B塾は男女交際はもとより、男女同席や会話も禁止している。喫煙も禁止だ。摘発されればすぐに懲戒委員会に付される。声高に騒げば罰点1、2点がつけられ、5点まで溜まれば反省文を書かされる。また、他の受講生が分かるように「謹慎」と表記されたベストを着たり、ひどい場合は「勧告退院」措置が下される。C塾は廊下で3人以上集まっていても減点が課される。

寄宿型塾のウィンタースクールは、ほとんどの志願資格を模擬試験の成績と内申成績に制限している。入所時にはクラス編成試験を実施し「ソウル大学クラス、医学部・歯科学部」「延世(ヨンセ)大学・高麗(コリョ)大学クラス」に分けられる。費用は授業料と宿泊、食費を含めて約300万ウォン。保護者のD氏は、「科目別に塾に通わせながら食費と小遣いを与え、学校の休み中に子供を起こし、ゲームをしないように口喧嘩をしながらストレス受けることを考えると、安いほうだ」と話した。寝食が解決されるため、地方の生徒が多いのも特徴だ。メガスタディー教育の関係者は、「ソウル、京畿道、仁川市(インチョンシ)など首都圏の生徒が40%を占め、その他の地域出身が60%程度だ」と話した。


崔예나 yena@donga.com