Go to contents

MC南熙碩氏「白頭山と豆満江で放送するのが夢です」 チャンネルA「いま会いに行きます」が放送400回

MC南熙碩氏「白頭山と豆満江で放送するのが夢です」 チャンネルA「いま会いに行きます」が放送400回

Posted August. 16, 2019 09:10,   

Updated August. 16, 2019 09:10

한국어

「いつか豆満江(トゥマンガン)、白頭山(ペクトゥサン)で北朝鮮を眺めながら放送したいです」

チャンネルAのバラエティ番組、「いま会いに行きます」のMC、南熙碩(ナム・ヒソク)氏が7日、東亜(トンア)日報の電話取材で話した。南氏は2011年12月4日の1回目の放送からMCを務める「いま会いに行きます」の最古参だ。総合編成チャンネルの最長寿番組である「いま会いに行きます」は18日で400回を迎える。

同番組はこれまで脱北者を多く出演させ、北朝鮮の実状を紹介してきた。これまで番組に出演した脱北者は約600人。世界で類例のない「脱北者バラエティ」なので、ワシントン・ポスト、BBC、ル・モンド、NHKなどの海外メディアで報じられ、北朝鮮政府から牽制されることもあった。

7年以上の間、「いま会いに行きます」が閉鎖的な脱北者社会に与えた影響は小さくない。中国にいる脱北者が朝鮮族に紹介されて番組を視聴することも増えているという。韓国での生活を「予習」するということだ。実際、脱北者のキム・ヒョンジョンさんは2014年の放送で15年ぶりに妹に再会する感激の瞬間を得た。南氏は、「身元をさらすことに極度に慎重な脱北者の間で自分を『北朝鮮から来た』と紹介する文化が根づいた。MCとして満足している」と話した。

番組の魅力を問われ、南氏は「突発状況」と答えた。収録前に北朝鮮関連ニュースを見て、出演者の些細な日常を尋ねるが、収録中に全く知らなかった話が飛び出す。「コッチェビ」をテーマにした放映で、「5年間、歯を磨けなかった」、「脱北して虫歯ができた」など各自の経験を先を争って(?)打ち明けることが日常的に起こっているという。南氏は「バレーボールのサーブ、トス、スパイクのように合わせる従来のバラエティと違って、常に緊張感がある」と笑った。

出演した脱北者に南氏は「お兄さん」だ。韓国の生活で経験する困難を聞いてあげたり、分別のない(?)行動をする時は厳しい忠告をすることもある。南氏は、収録会場で脱北者の話を一つ一つ聞くことができず、いつも申し訳ないと思っている。スタジオや打ち上げの場で、彼らの話を聞いて涙を流したことも多かった。南氏は、「拷問の経験など放送できない話を聞いていると、バラエティだとただ笑うことはできなかった」と話した。

今後、「いま会いに行きます」が進むべき方向について悩みもある。南氏は、「敏感な北朝鮮問題に影響を受けず、北朝鮮の庶民の暮らしをもっと丁寧に伝えたい」と話した。イ・ソンギュ・プロデューサーも、「過去には南北の格差を扱ったテーマが多かったが、これからは時代に合った北朝鮮の変化など認識の改善に力を入れたい」と話した。

18日午後11時に「いま会いに行きます」では400回特集歌謡祭が行われる。作曲家のドン・スパイク、演歌歌手のソル・ハユン、歌手ソ・ヨンウン氏ら審査委員の前で脱北者が歌謡公演を行う。特に脱北者の間で人気のソ・ヨンウン氏の「一人でない私」を歌う時、会場中が涙したという。


申圭鎭 newjin@donga.com