フランシスコ法王(83=第266代、写真)が即位後6年ぶりにタイと日本を訪問する。ロイター通信は19日、「法王が1月に直接明らかにした年間海外訪問スケジュールに基づき、11月23日から26日までの日本訪問の前の11月20日頃にタイを公式訪問することを決めた」と複数のバチカン法王庁関係者の話として報じた。
世界カトリックの首長である法王の今回のタイ訪問は、法王ヨハネ・パウロ2世(1920~2005=第264代)が、1984年に訪問して以来35年ぶりのことだ。来日も、ヨハネ・パウロ2世の1981年の訪問以来38年ぶりのことである。
外交部によると、タイは、国民6930万人のうち約95%が仏教徒の国であり、日本は国民1億2685万人のうち大半が先祖と自然を敬う伝統宗教である神道や仏教を信じる国だ。ロイター通信は、「法王がカトリック信者の割合が、国民全体の0.5%未満の国を相次いで訪問することは、異なる宗教を持つ人々と世界の平和を振興させる方法を議論するためと見られる」と伝えた。法王が日本での滞在期間中に、第二次世界大戦時の米軍の原子爆弾が投下された広島と、長崎を訪問することにしたのも、このような趣旨に沿ったものと解釈される。
ロイター通信は、「法王の今回のタイ訪問は、法王クレメンス9世(1600~1669・第238代)が開始した『サイアム(タイの昔の名称)宣教』350周年を記念する訪問になるだろう」と伝えた。法王庁によると、昨年基準で、タイには教会436カ所に662人の神父が配置されている。
孫宅均 sohn@donga.com