アップルが来年発売するプレミアムスマートフォンに、中国ディスプレイメーカー・BOEテクノロジーのフレキシブル有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイを適用する可能性が高いという報道が出た。21日(現地時間)、米CNBCと日本の日経アジアレビューなどは、「アップルがBOEのフレキシブルディスプレイの認証作業を非常に積極的にテストしている。今年中に供給業者に選定するかどうかを決めるだろう」とし、「アップルが三星への依存度を減らそうとしている」と報じた。
アップルはこれまで、アイフォーンXSとアイフォーンXSマックスなどのプレミアム級スマートフォンに、三星ディスプレイのフレキシブルOLEDディスプレイを搭載してきた。三星ディスプレイは、フレキシブルOLED市場でグローバル市場シェアの90%以上を維持しており、事実上独占体制を構築している。
IHSマキトなどによると、2017年にアップルが初めてOLEDディスプレイを搭載したアイフォーンXの製造コストは約370ドル。OLEDディスプレイは最も高価な部品で、価格は約110ドル、約30%に迫る。しかし、日経アジアレビューなどは、BOEのOLEDディスプレイの価格は、三星ディスプレイの製品より約20%割安と予測した。
複数の外信は、「アップルが中国BOEのフレキシブルOLEDディスプレイを使用すれば、中国ディスプレイパネル産業の『転換点』と評価されるに値することだ」と分析した。
徐東一 dong@donga.com