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「世界で最も甘いバレエ」 来韓公演のダンサーが語る「ヘンゼルとグレーテル」の魅力

「世界で最も甘いバレエ」 来韓公演のダンサーが語る「ヘンゼルとグレーテル」の魅力

Posted August. 28, 2019 08:18,   

Updated August. 28, 2019 08:18

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「パン、バター焼きの匂いがいっぱいの『甘いバレエ』見ましたか?最高のダンサーの童話バレエをお楽しみにください」

2017年、「死と女」を皮切りに、「トリプルバッハ」「アダージョ、フィレンツェの思い出」の振り付けを担当したバレリーナのキム・セヨン氏(40)が、今年は甘い家族童話「ヘンゼルとグレーテル」を持って韓国を訪れた。ユニバーサルバレエ団の首席ダンサーを経て、米ボストンバレエ団、スイスのチューリッヒバレエ、オランダ国立バレエ団、スペイン国立舞踊団「プリメーラフィギュラ」(Primera Figura=首席ダンサーより一ランク上の最高ダンサー)として活動した彼女は、「舞台上で最もきれいなダンサーだ」と主張しながら、今回の作品で抜擢したイ・ヒョンジョン・ワイズバレエ団首席ダンサー(27)を紹介した。

13日、ソウル麻浦(マポ)アートセンターで会った二人の縁は、仲間のダンサーとして舞台に上がった2年前にさかのぼる。二人は、「ジゼル」で主役「ジゼル」にダブルキャスティングされた。

「新作を構想すると、すぐに舞台で輝いていた『ジゼル』ヒョンジョンが思い出されました。観客の前で何をするかを知っているダンサーですね」(キム・セヨン)

「人そのものが『ジゼル』である先生は、振付師としても完璧さを求めます。時々『タプジョンノ(答えは決まっているから、君はただ答えればいい)』のように、一定水準以上の動作だけを要求する時もあります(笑)」(イ・ヒョンジョン)

麻浦文化財団・ワイズバレエとコラボレーションした「ヘンゼルとグレーテル」は、子供たちを森の中に誘引する魔女とそれに対抗する二人の兄妹の物語で、同名のオペラプロットに基づいている。童話的構成に忠実に沿って、ジーンと家族愛を描く。クラシックバレエをもとに舞台をいっぱいに満たす群舞と主要人物の演技が見どころだ。最近までスペインで舞台演出を勉強したキム・セヨンのセンスが遺憾なく発揮された。

「童話の中の象徴的空間である『お菓子で作った家』のために、舞台に土も振りかけ、パンとバターの匂いもするようにしました。無意識のうちに観客を作品の中に引き込みますね。舞踊はますますセットを減らす傾向だが、他のジャンルは嗅覚的演出を活発に利用します」(キム・セヨン)

衣装と照明も彼女が格別に気を使う要素だ。多彩な色を活用して、「絵本を読むような感じを与えるだろう」と話した。2年前に「ジゼル」のリハーサルで衣装のしわ、照明の角度のようなディテールを取りまとめるキム・セヨンを目にしたイ・ヒョンジョンは、「『プロはそんなことまで気を使うんだ』と大変驚いた」と打ち明けた。キム・セヨンは、「正直に言って、照明と衣装によってダンスの実力の30%はアップさせる」というプロのコツも公開した。

会っている間に、二人の口から最も多く出てきた単語は、「プロフェッショナル」だ。「はっきりしない部分は、必ず確かめてこそすっきりする」という完璧主義の性格も似ている。スペインと韓国を行き来するので、「団員と一緒にする時間が足りない」というキム・セヨンの愚痴に、イ・ヒョンジョンは「どうせ舞踊は自ら満足するまでの自分との戦いだ」と語った。

満足を知らないプロたちの目標ははっきりしていた。「『くるみ割り人形』のように、すべての年齢層に愛される家族バレエ劇を作りたいと思います!」(キム・セヨン・イ・ヒョンジョン)

9月20日と21日、ソウル麻浦アートセンター・アートホールマック。3万〜5万ウォン。48ヶ月以上観覧可。


キム・ギユン記者 pep@donga.com