蒋英実(チャン・ヨンシル)が作った朝鮮時代の自動水時計「欽敬閣玉漏」が復元された。1438年に初めて製作後、581年ぶりのことだ。
9日、国立中央科学館によると、ユン・ヨンヒョン国立中央科学館科学遺産保存課長研究チームは、古天文学者、古文献学者などと一緒に3年間の復元過程を経て、欽敬閣玉漏の復元に成功した。欽敬閣玉漏は、農村と自然の四季を描いた小さな模型に、時間を知らせる水時計装置と天体の変化を示す天文時計装置を一つに結合したものだ。世宗即位期間中である1438年、蒋英実が景福宮(キョンボクグン)の欽敬閣(フムギョンガク)内に初めて設置したが、壬辰倭乱の時に消失した。光海君(クァンへグン)のときに復元したが、孝宗(ヒョジョン)の時、朝鮮王朝実録の記録から消えた。歴史学者たちは、火災により消失したと推定している。
欽敬閣玉漏は、これより4年前の1434年に作られた別の水時計「自擊漏」と製作狙いとその内部構造が全く違う。自擊漏は当時、朝鮮の標準時計として時間を精密に知らせることに焦点を合わせた。一方、欽敬閣玉漏は農耕生活の様子を通じて、天が定める時間(四季)の重要性を知らせ、天と自然、人間の調和を追求する哲学的意味を強調している。
研究チームは、3年間の復元過程で玉漏の時報装置が4段ではなく5段であったことを、古文献調査を通じて明らかにし、これを適用した。復元された欽敬閣玉漏は、大田儒城区(テジョン・ユソング)の国立中央科学館に展示された。
コ・ジェウォン記者 jawon1212@donga.com