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車のない盤浦通りで音楽パレード

Posted September. 18, 2019 09:49,   

Updated September. 18, 2019 09:49

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韓国型エジンバラフェスティバル「ソリプル・フェスティバル」が21日、ソウル瑞草区(ソチョグ)で開幕する。「目で聴く音楽祭」をテーマに、23件のプログラムで3800人以上のアーティストが公演する。瑞草区は21日から28日まで、第5回ソリプル・フェスティバルを開催すると17日明らかにした。「めでたい草」という意味のソリプルは、瑞草の昔の名前だ。2015年に初めてイベントを開催後、5年間の累積参加者は59万人で、637億ウォン以上の経済効果を収めたと試算される。瑞草区は、芸術の殿堂と楽器通りの一帯41万平方メートルを、全国唯一の音楽文化地区として管理している。

祭りは、「車のない通り」がスケッチブックに変わる盤浦通りから始まる。地下鉄2号線の瑞草駅から瑞草3洞交差点まで、往復10車線区間の車道の地面(約2万8500平方メートル)に、チョークで自由に描くことができる「地上最大規模のスケッチブック」が、21日午後5時40分から行われる。瑞草区は、10万個のチョークを用意して、現場で配る。一帯では、パントマイム、サーカス、バスキングなどの公演が行われる。

色塗りの終わった盤浦通りは、全国初の試みとなる「夜間音楽パレード」の舞台に変わる。21日午後7時から1時間、盤浦通りの1キロ区間(瑞草駅〜瑞草3洞交差点)で発光ダイオード(LED)の飾りのついた衣装を着た1000人余りがパレードを行う。子供18人とピアニストが乗った車が先頭で行列を率いれば、「伝統」「情熱」「新しさ」をテーマにした3つのセクションの参加者が伝統的音楽とタンゴ、エレクトロニックダンスミュージック(EDM)などを公演しながらついていく。瑞草区は、パレードが通る道の横に、約900席の観覧席を設置する予定だ。開幕公演「瑞草ゴル音楽会」は、同日午後8時から盤浦通りの特設ステージで開かれる。YB(ユン・ドヒョン・バンド)とぺ・ジョンフン指揮者が率いる瑞草交響楽団、「100人の父親合唱団」などが舞台に立つ。

巨匠の公演も相次いで開かれる。北米を代表するトランペットの巨匠イェンス・リンデマンは24日(深山野外公演場)と25日(瑞草文化芸術会館)の二日間行われる「ジャズコンサート」で会うことができる。約400本のミュージカル音楽を演奏したPeter Sachonとバーナード・グリーンハウス財団理事長を務めているコ・ボンシン米カリフォルニア州立大学教授など、12人の国内外チェリストの共演は26日午後7時、瑞草文化芸術会館で開かれる「チェロコンサート」で鑑賞できる。

祭りの期間中、瑞草区のあちこちで行われる公演も見どころだ。瑞草区は公演を希望した238の青年バスキングチームの中から120チームを選抜して、街での公演を認めた。

祭りの最終日である28日午後7時から、盤浦通りの特設ステージで今年11回目である「韓仏音楽祭」が開かれる。「韓国の小さなフランス」と呼ばれるソレ村との縁で始まった韓仏音楽祭には、シャンソン、ジャズ公演などが行われる。最後の舞台は、DJとして出た朴明洙(パク・ミョンス)がEDMパーティーを行う。

瑞草区は、今回の祭りをプラスチックのない「環境にやさしい祭り」として行う。開幕と閉幕行事が開かれる盤浦通りのあちこちで、「プラスチックを使わないソリプル・フェスティバル作り」キャンペーンを展開し、水飲み台10か所を設置して、使い捨てペットボトルの使用を抑える。

国立国楽院とチョンヒョ・アートセンターなどで開かれる一部のプログラムを除けば、ほとんどの公演は無料だ。一部の室内公演は限られた座席のため、先着順で入場する。瑞草区は、フェスティバル記念Tシャツ、背もたれ紙椅子、夜光ヘアバンドなどの記念品を販売し、その収益は低所得層の音楽英才を支援するために寄付する予定だ。趙恩禧(チョ・ウンヒ)瑞草区長は、「地域の文化的資産を合理的に活用して、様々な公演を準備することができた」とし、「音楽文化地区・瑞草で開かれる祭りで、すべての世代が一緒に感動できるだろう」と語った。


ホン・ソクホ記者 will@donga.com