2016年夏に韓国に亡命した北朝鮮の太永浩(テ・ヨンホ)元駐英公使が18日(現地時間)、米時事週刊誌タイムとのインタビューで、「20年内に北朝鮮で現在の香港のような大規模なデモが起こるだろう」と述べた。
太氏は、「現北朝鮮指導部のうち金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長だけが唯一の30代で、60~80代が権力を持っている。旧ソ連の改革開放を率いたゴルバチョフ元大統領も(革命)第3世代で、香港のデモ隊もそうだ」とし、「10~20年後、北朝鮮でも第3世代が権力を握れば、人々は街頭に出る勇気を持つだろう」と見通した。
太氏は、「北朝鮮の『骨子』は社会主義だが、『肉』はすでに資本主義に変わった。若い世代は、『理念』ではなく『物質』を見ている」とし、「コンピュータとともに育った若い世代は、共産主義および社会主義のコンテンツに関心がない。ただ韓国や米国の映画とドラマに関心がある」と強調した。北朝鮮の若者はもはや「同志」という言葉を使わず、韓国のように「兄さん」という呼称を使うという。
正恩氏が改革を受け入れる可能性はないとも見通した。太氏は、「金氏一家は自分たちの王朝が続くことを望む。北朝鮮の最終の変化は金氏王朝の崩壊になるだろう」と述べた。特に、「トランプ米大統領は北朝鮮と非常に危険なゲームをしている。金正恩政権は米国の軍事措置および追加制裁を避けて核兵器を開発し、統治の正当性を強化してきた」と批判した。
キム・イェユン記者 yeah@donga.com