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「ドイツのダンサーたちに韓国流の『発散呼吸法』を先に教えました」

「ドイツのダンサーたちに韓国流の『発散呼吸法』を先に教えました」

Posted September. 27, 2019 08:28,   

Updated September. 27, 2019 08:28

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プライドの高いドイツのバレリーナたちが韓国の踊りを踊る?

ドイツ・オルデンブルク国立劇場傘下のバレエ団が、韓国伝統ダンスに基づいた創作舞踊「月に憑かれたピエロ」(Pierrot Lunaire)を2019〜2020シーズンの定期公演として披露する。振り付けを担当したイ・ヘギョン振付師(45・写真)は、2015年にオーストリアで舞踊劇「結婚」の振り付けを指導しながら、韓国舞踊家としては初めて、欧州国立劇場のシーズン公演を引き受けた。

10月12日の初公演を控えて、ドイツ現地で振り付けを指導しているイ振付師と電子メールでインタビューを行った。彼女は、「韓国ダンスを知らせることができて感激している。堂々と実力で拍手を受けたい」と話した。

彼女が構想した「月に憑かれたピエロ」は、ベルギーの詩人アルベール・ジローの作品「月に憑かれて」を韓国的に解釈した作品だ。彼女は、「疲れた現代人を象徴するピエロに、韓国的な動きとミジャンセンを着せた」とし、「ダンサーたちは、カジメ木の杖をついて登場するピエロの姿を、特に好む」と語った。

韓国舞踊が海外フェスティバル、ツアーで短期公演を行ったことは多いが、欧州内国立劇場が韓国ダンス振付師を公式招待して「看板創作物」を披露するのは破格であり、異例のことだ。公演は2020年5月まで計15回が予定されている。

ダンサーたちが特に苦手なのは発散呼吸法である。韓国ダンスは呼吸を吐き出して、「空になった状態」を最高の粋とみなす一方、力と技術を強調する欧州ダンスは、比較的発散呼吸の運用が苦手だ。イ振付師は、「息を吐き、筋肉が弛緩された状態を維持することに取り分け馴染めず、これを重点的に指導している。二ヶ月近く毎日3時間ずつ教えたところ、ダンサーがようやくダンスを理解してきたような気がする」と笑った。彼女を招待したバレエ団長のアントワーヌ・ジュリも、「ダンサーたちが韓国ダンスの質感、哲学、呼吸法を通じて、動きの表現を拡張することを願う」と伝えた。

欧州の国立劇場に韓国舞踊の公演を上げることは信じられないが、負担も少なくない。彼女は、「本当に大切な機会だ。今回韓国ダンスが認められてこそ、継続的に韓国ダンスを知らせる道が開かれると思う」と話した。

プライドの高い観客も心配だ。1833年に開館したドイツ・オルデンブルク国立劇場は、中小都市にあるが、質の高い公演を披露することで有名だ。舞踊マガジン「Tanz」は、オルデンブルク・バレエ団を「今年の5大欧州舞踊団」に選ぶほど、ダンサーの実力も優れている。「毎日覚悟を新たにせざるを得ない」という言葉で、彼女が感じる重さを推測できる。

彼女の目標は、遠大でありながら明瞭である。「韓国のアクラム・カーン」になることだ。

「インドの伝統的踊りを現代化して、世界的な振付師になったアクラム・カーンが進んだ道を歩いていきたい。韓国の伝統舞踊だからといって、エキゾチックな色彩だけを強調したり、見せしめのような振り付けにとどまらないようにするべきでしょう。すべての人が共感できる韓国ダンスを作りたいと思います」


キム・ギユン記者 pep@donga.com