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米の世界的オペラ歌手ジェシー・ノーマンが死去

米の世界的オペラ歌手ジェシー・ノーマンが死去

Posted October. 02, 2019 07:39,   

Updated October. 02, 2019 07:39

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荘重さと華やかさを兼ね備えた独特の声と優れた作品解釈力で、クラシック音楽ファンから愛されてきた米国のソプラノ・ジェシー・ノーマン(写真)が先月30日(現地時間)、ニューヨークの病院で死去した。享年74歳。死因は4年前に負った脊髄損傷に伴う合併症と伝えられた。

人種隔離政策が行われた時代、ジョージア州オーガスタで生まれたノーマンは、1968年、ドイツのミュンヘン国際音楽コンクールでの優勝で注目され始めた。1969年、ベルリンでワーグナーのオペラ「タンホイザー」のエリザベス役でデビューし、急速に世界的スターに浮上した。

1983年、ベルリオーズの「トロイアの人々」のカサンドラ役で、ニューヨークメトロポリタンオペラ舞台でデビューしたノーマンは、「過去半世紀の間、人類が出会った最も偉大なソプラノ」という好評を受けて以来、ここで80回あまりの公演を行った。米紙ニューヨーク・タイムズは1992年、ノーマンの舞台について、「音の大邸宅を歩くような気がする。彼女は新しい次元の奇妙な空間を歌で生み出す」と評した。


孫宅均 sohn@donga.com