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「シックスパック白鳥」のダンスミュージカル

「シックスパック白鳥」のダンスミュージカル

Posted October. 04, 2019 08:27,   

Updated October. 04, 2019 08:27

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シックスパックで武装した「マッチョ」の白鳥たちが現れた。エレガントなバレエ服の上着は脱ぎ捨て、その場をセクシーな筋肉で満たした「白鳥の湖」が9年ぶりに韓国を訪れる。9日の来韓公演を控えて電子メールでインタビューを行った振付師のマシュー・ヴォーン(59・写真)は、「24年になった作品だが、新しいゲストと解釈を加えており、数百種類のディテールを変えながら新鮮な変化を与えている」と述べた。

マシュー・ヴォーン・バージョンの「白鳥の湖」は、舞踊界で新古典の列に上がっている。柔弱な王子と彼が持っていない強さ、美しさ、自由を持つ幻想の中の存在である白鳥の間の悲しいドラマを盛り込んだ。背景は、現代の英国王室に移した。映画「ビリー・エリオット」で主人公が飛翔する公演のシーンが挿入され、作品はさらに有名になった。

彼が振り付けを組みながら試みた最大の変化は、「男性白鳥」だった。彼は、「男性の白鳥は、記憶の中の『白鳥の湖』のイメージを完全に消すほど象徴的だった」と話した。しかし、1995年に英国で上着を脱ぎ捨てた裸の男性ダンサーが舞台を走り回った時、現実の壁を感じなければならなかった。通念を破ったという好評より、「ゲイの白鳥」という嘲笑のほうが大きかった。男性白鳥と王子の2人のダンスに耐えられず、退場する観客も多かった。それでも彼は、「すでに似たような白鳥の湖があまりにも多い」と言いながら、信念を曲げなかった。

「白鳥の湖=バレエ」という固定観念も破らなければならなかった。彼は、「ミュージカル、映画、タップダンスなど、物語の伝達に必要だと思う表現法は、何でも適用した」と話した。白鳥の映像を見ながら緻密に研究した。「いざ泳ぐ生き物を見ると、思ったよりもエレガントではなく、これを美しく表現することは容易ではなかった」と笑った。作品が、単に舞踊ではなく、「ダンスミュージカル(Dance Musical)」と呼ばれる理由だ。

最近、米国のとあるアンカーが「英ジョージ王子はバレエのレッスンが好きだが、どのくらい持つか見てみよう」と発言したことに、ダンサーたちが抗議のため、屋外でバレエ群舞を繰り広げた。「偏見を破った」という彼の挑戦は現在進行形である。

「私はダンスを通じた挑戦が好きです。私たちがこの作品を続ける理由ですね」

9日から20日まで。ソウル市江南区(カンナムグ)のLGアートセンター。6万〜14万ウォン。8歳以上観覧可。


キム・ギユン記者 pep@donga.com