日本極右勢力のテロ予告で8月3日から2ヶ月以上展示が中断された「平和の少女像」(写真)が、8日から再び日本の観客と会った。
愛知トリエンナーレ実行委員会は、同日午後2時10分から名古屋市愛知県文化芸術センターで平和の少女像が含まれた企画展「表現の不自由展・その後」を再開した。ただ、愛知トリエンナーレは14日閉幕する。平和の少女像の再公開期間はわずか7日間だけだ。少女像の展示中止に反発して、同伴展示の中断を宣言した14作品も、同日再び公開された。
少女像を見るためには、かなり面倒な手続きを経なければならない。まず、事前申請者を対象に抽選を行うので、1回に30人ずつのみ観覧できる。事前教育も受けなければならないし、解説者も同行する。観覧客は動画撮影ができず、ソーシャルメディアに展示内容を掲載することもできない。
観覧客数と観覧方式を制限したことに反対する声も出ている。「事実上表現の自由を制限した」という指摘だ。
極右は、今回の展示再開に強く反発している。河村たかし名古屋市長は、「展示再開は暴力」と主張し、「再開してはならない。展示会場の前でデモを行う」と明らかにした。トリエンナーレ実行委員会会長代行を務めている彼は、市が負担するトリエンナーレ開催費用3380万円(約3億7680万ウォン)を支給しないとも主張した。
委員会側は、観覧客の安全のために、すべての観覧客に金属探知機を使って立ち入り検査を行った。
名古屋=キム・ボムソク特派員 bsism@donga.com