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韓国初の女性警務官は独立有功者のファン・ヒョンスク先生

韓国初の女性警務官は独立有功者のファン・ヒョンスク先生

Posted October. 23, 2019 09:31,   

Updated October. 23, 2019 09:31

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韓国初の女性警務官が独立有功者のファン・ヒョンスク先生(1902~64)だったことが確認された。ファン氏は3・1運動で、柳寛順(ユ・グァンスン)烈士とともに投獄されたとされる独立有功者だ。71年前に東亜(トンア)日報に掲載された人事発令記事が、ファン氏の警務官の履歴を明らかにするきっかけになった。

警察庁は22日、警察内の独立有功者の記録を発掘する過程で、2015年に建国勲章愛族章を受けたファン氏が1948年11月10日に警務官に特別採用され、内務部治安局(現警察庁)女性警察課長に任命され、初の女警務官として在職したことを確認されたと明らかにした。これまでは04年1月に警務官に昇進した金仁玉(キム・インオク)元済州(チェジュ)地方警察庁長(67)が初の女性警務官とされていた。

ファン氏が任用された時、警務官は理事官(治安局長)に続き2番目に高い警察階級だった。現在も警務官は治安総監(警察庁長)と治安正監、治安監に続き4番目に高く、「警察の星」と呼ばれる階級だが、当時は最高位指揮部に該当した。ファン氏は女性警察課長を務め、約1年間在職し、女性と青少年事件を担当する全国の4つの女警察署を総括した。

警察庁が71年ぶりにこのような事実を明らかにしたのには、東亜日報の人事記事が一役買った。ファン氏は光復(解放)後に名前を「クムスン」から「ヒョンスク」に変えたが、警察が管理する女性警官名簿には改名後の名前だけが記録されていた。昨年から実施されている独立有功警察の発掘でファン氏を捜し出せなかった理由だ。

忠南(チュンナム)地方警察庁は対象を広げて国家報勲処の功勲史料を探していた時、ファン氏の改名前の名前が併記された公的調書を発見し、これを基に文献調査を行い、1948年11月16日付の東亜日報1面に掲載された「政府人事発令」記事でファン氏が警務官に任命されたことを確認した。そして、これを警察内の司令員簿と照らし合わせ、ファン氏が初の女性警務官だったことを確定した。警察庁臨時政府タスクフォースのイ・ヨンチョル・チーム長は、「解放前後で多くの資料が破損・紛失し、記録の確認が難しかったが、信用できる新聞記事が保存されていたおかげで発掘できた」と話した。

ファン氏は1919年に3・1運動が起きると、同月20日、忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョンアン)で手作りの太極旗を持って万歳運動を主導して逮捕され、保安法違反の罪で1年間投獄された。1950年1月24日付の「婦人新聞」によると、ファン氏は万歳運動直後、公州刑務所で柳寛順烈士と同じ部屋に収監された。ファン氏は全羅北道群山(チョンラプクト・グンサン)のメアリー・ボールドウィン女子学校(現群山栄光女子高校)で教員を務めていた1929年にも、光州(クァンジュ)地域の学生たちの同盟休学運動の背後と見られて拘留され、獄中で断食闘争を行った。光復後、1945年9月に朝鮮女子国民党を創党し、李承晩(イ・スンマン)元大統領や白凡(ペクポム)金九(キム・グ)先生など民族指導者と共に南朝鮮大韓国民代表民主委員としても活動した。

警察庁は昨年から女性5人を含め計55人の独立活動家出身警官を確認し、今後も地方警察庁で発掘作業を続ける方針だ。


趙健熙 becom@donga.com