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マガモ・カルガモ「遺伝子の身分証明書」ができた

マガモ・カルガモ「遺伝子の身分証明書」ができた

Posted November. 05, 2019 08:33,   

Updated November. 05, 2019 08:33

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一般的な遺伝子(DNA)検査では区別が困難だったマガモとカルガモを区別するいわゆる「遺伝子身分証」が、世界で初めて韓国国内で開発された。今回の研究は、鳥インフルエンザ(AI)ウイルスが検出された種を区別する際に効果を発揮すると期待されている。

4日、環境部によると、国立生物資源館の研究チームは、最近マガモとカルガモを区別できる単一遺伝子身分証(DNA標識)を開発した。DNA標識は、生物種と起源などを区別できる遺伝子の断片だ。

これまで種を区別できる一般的識別遺伝子では、マガモやカルガモを区別するのが難しかった。カモ目カモ科の二つの種は、今から約260万年前に始まった新生代第4期の更新世というほぼ同じ時期に分化して、ミトコンドリアDNAの配列が非常に類似していると考えられているからだ。したがってDNA配列だけでなく、動物種を識別するときに使うミトコンドリア遺伝子にも差がほとんどない。

研究チームは、2つの鳥類の遺伝体を比較分析して、二種に区別される遺伝子を確認した。カルガモ16匹とマガモ30匹を対象に実験した結果、二種を明確に区別できる手がかりを発見したのだ。他でもないマガモにはあるが、カルガモにはない49個の塩基対からなる特定配列だ。

今回の研究は、AIウイルスが検出されたカモ類の種を区別する際に活用されるとみられる。AIを調査するときは、鳥の糞を採取してウイルスだけでなく、遺伝子を分析し、糞便がどの種ものかを明らかにする作業も一緒に行われる。マガモ、カルガモ共に、AIが発生したときの主な調査対象に属する鳥だ。また、国立生物資源館は、直接個体を捕獲することが困難で、羽や糞などの痕跡試料を用いて鳥の生態と遺伝的特性を研究する時も、今回の研究が活用されると見ている。

裵淵宰(ぺ・ヨンジェ)国立生物資源館長は、「今回開発された遺伝子の身分証は、一度の簡単な実験を通じて種を識別できるという意義がある」とし、「今後もDNA情報を基にした生物種の識別関連技術のために、継続的に研究したい」と語った。


サ・ジウォン記者 4g1@donga.com