2020年の米大統領選を1年後に控え、トランプ米大統領を否定的に評価する世論調査が増えている。しかしトランプ氏は、「来年の再選に非常に自信がある」と力説した。
3日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルとNBC放送が発表した世論調査によると、「トランプ氏が弾劾され、大統領を辞任すべきか」という質問で賛成が49%で反対46%を上回った。9月の同じ調査では、弾劾賛成43%、反対49%で反対が多かった。「下院の弾劾調査を支持するか」という質問に対して「支持する」という回答も53%と半数を上回った。
先月31日に発表された米紙ワシントン・ポストとABC放送の調査も、弾劾賛成が49%で反対(47%)をリードした。トランプ氏側の強い牽制にもかかわらず「ウクライナ疑惑」をめぐる弾劾調査でトランプ氏に不利な証言が溢れている状況が影響を及ぼしたとみえる。しかし、上院100議席のうち3分の2を超えなければならないため、実際に弾劾が議決される可能性は依然として高くない。
トランプ氏は同日、ホワイトハウスで記者団に対して、「(再選に)非常に自信がある」とし、「世論調査の数値は非常に良く、善戦している」と述べた。このような評価の根拠として、トランプ氏は激戦州(swing states)の調査結果を挙げた。トランプ氏は、「弾劾世論調査で特に激戦州にとても強い」とし、「激戦州の人々は弾劾について聞きたいと思わない。弾劾を望むのは嘘の報道機関と民主党だけ」と主張した。
トランプ氏は、記者団が最近の調査で弾劾賛成世論が増えたことを指摘すると、「誤った世論調査を見ている」とし、「CNNの世論調査はフェイクであり、FOXニュースの調査はいつもでたらめだ」と述べた。
自分に不利な世論調査をフェイクだと主張したが、トランプ氏は最近の弾劾調査をめぐるメディアの報道をリアルタイムでチェックしていると、米政治サイト「ポリティコ」が伝えた。トランプ氏はまた、報道に登場する共和党議員や報道に対する彼らの反応に注目し、忠誠心があるかどうか見極めているという。ホワイトハウスは最近、トランプ氏に対する批判的な記事を不正確に書いているとして、米紙ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストの購読を中止した。しかしトランプ氏はその後も二紙の記事を読んでおり、関連内容を質問している。
弾劾調査と関連しても、内部告発者の情報公開を求め、政治的フレームをはめようとしている。トランプ氏は同日、ツイッターに、「内部告発者は(状況を)誤って理解しており、出てこなければならない」と主張した。記者団に会った席では、内部告発者を「オバマの人」と呼んだ。「プレナン(オバマ前政権の中央情報局長官)の人、スーザン・ライス(オバマ前政権の大統領補佐官)の人だろう。トランプを嫌う人だ」と付け加えた。これを受けて内部告発者は、弾劾調査で下院情報委員会内の共和党議員の質問に書面で答える意向があることを明らかにしたと、ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストが報じた。
ワシントン=イ・ジョンウン特派員 イ・ユンテ記者 lightee@donga.com · oldsport@donga.com