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変化の火を消そうとする自由韓国党、人的刷新に黄氏は代表の職をかけろ

変化の火を消そうとする自由韓国党、人的刷新に黄氏は代表の職をかけろ

Posted November. 20, 2019 08:37,   

Updated November. 20, 2019 08:37

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最大野党「自由韓国党」の当選3回の金世淵(キム・セヨン)議員が党指導部の退陣など大胆な人的刷新を求めたが、党指導部は意に介さないムードだ。黄教安(ファン・ギョアン)代表は来年の総選挙で負ければ退くと明らかにし、羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)院内代表は「今は迅速処理案件の法案の阻止が重要だ」と線を引いた。さらに一部の重鎮議員は、「金氏の『自由韓国党はゾンビ、弊害』発言は自分が飲んでいた井戸に唾を吐くようなもの」と非難した。

金氏の刷新要求が党次元の整風運動に発展するよりも、潜んでいた党内の派閥葛藤を触発する様相だ。

同党はまだ弾劾の罠に閉じ込められたまま、生計型「ウェルビーイング政党」から抜け出せずにいる。変化と革新よりも公認を得て国会議員になろうという風土が広まっている。保守の品格どころかいつ出てくるか分からない議員の暴言に保守指向の有権者までハラハラする状況だ。このような現象は、保守指向の強い地域で既得権を享受してきた多選重鎮議員と朴槿恵(パク・クンへ)政権の時に迎え入れられた派閥指向の強い政治家が依然として多数を占めているためだ。

代表職をかけて大胆な人的刷新を主導しなければならない黄代表指導部は、むしろ総選挙企画団を側近中心の現役議員で満たすほど時代の流れに逆行した。与党「共に民主党」が非主流と女性・青年代表を大挙総選挙企画団に合流させたのとは対照的だ。多様化し急変する傾向に合わせて外縁を広げようと悩むよりも、反文(文在寅)感情の反射利益に安住しようという安易な姿だ。

むろん、来月初めの本会議に上程される選挙法など迅速処理法案の処理をめぐって自由韓国党の団結は重要な問題だ。だからといって党刷新の要求に耳を閉ざす理由にはならない。2016年の第20代総選挙から翌年の大統領選挙、昨年の地方選挙まで連戦連敗した同党が総選挙で変化と刷新の人的刷新を見せることができなければ、「嶺南(ヨンナム)自民連」に萎縮するか存立自体が難しくなりかねない。

保守統合の議論は、狭義の「党対党」統合に終わってはならない。自由民主主義と市場経済、堅固な安保、外交の価値を共有する価値統合に進む大きな絵を描かなければならない。既存の文法を破壊する革新と刷新を成し遂げなければならず、これをテコにして中道層まで外縁を拡張する必要がある。公認による総入れ替えや激戦区出馬など人的刷新は激しい内部反発は避けられない。黄氏と羅氏は自身の職をかけて突破していかなければならない。