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地球村は「三星テレビの天下」、シェアが2期連続で30%台

地球村は「三星テレビの天下」、シェアが2期連続で30%台

Posted November. 21, 2019 09:19,   

Updated November. 21, 2019 09:19

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三星(サムスン)電子は今年第3四半期(7~9月)の世界テレビ市場シェア(売上高基準)が30.3%を記録し、2006年から続く世界1位の座を守った。

市場調査会社IHSマキトが20日発表したグローバルテレビ市場シェアによると、三星電子は、出荷台数基準でもシェアが19.4%で、競合他社を大きく引き離した。

三星電子は、このような業績はプレミアムテレビの販売好調のおかげだと見ている。三星電子は75インチ以上の超大型テレビ市場で、第3四半期は47.8%のシェアを記録した。2500ドル(約292万ウォン)以上の高価市場でも、第3四半期のシェアは49.6%だった。最近急成長している次世代超高精細8K市場ではシェアが87.9%(今年1~3四半期の累積)で、競合他社を圧倒している。

LG電子は、第3四半期のシェアが15.9%(売上高基準)で2位の座を守った。LG電子は、有機発光ダイオード(OLED)テレビ市場の競争が激しくなり、全体のシェアが第2四半期(16.5%)より小幅下落した。しかし、2500ドル以上のプレミアムテレビのシェア(出荷台数基準)では、第3四半期は23.4%を記録し、ソニー(21.8%)を抜いて2位を奪還することに成功した。

三星とLGなど国内メーカー各社はグローバルテレビ市場で善戦しているが、低価格製品を前面に出した中国企業の追撃も手ごわい。

IHSマキトのグローバルテレビ市場の国籍別シェアによると、韓国は売上高基準のシェアでは、第3四半期は46.2%で、中国(23.2%)との格差が大きいが、出荷台数基準のシェアでは31.4%で、中国(33.5%)に遅れをとったことが分かった。 テレビ業界の関係者は、「低価格の液晶表示装置(LCD)パネルを武器に、低価格物量攻勢を繰り広げている中国企業の威力が数値で明らかになった」と説明した。

一方、次世代8Kテレビの画質論争が続いている量子ドット発光ダイオード(QLED)テレビと、OLEDテレビの販売台数の格差はさらに広がったことが分かった。

IHSマキトによると、QLEDの第3四半期の売上高は133万台で、OLED(67万台)の約2倍に迫った。昨年第3四半期は、QLED(67万台)とOLED(64万台)の販売台数の格差は3万台ぐらいだった。

OLEDテレビが世界1位のLG電子は、昨年第3四半期の累計販売台数が105万台に達したが、今年は第3四半期までの販売台数が106万台で、1%程度の成長にとどまった。これにより、LG電子のOLEDテレビのシェアは、第1四半期の62.4%、第2四半期の56.1%に続き、第3四半期は49.8%で、50%台を割り込んだ。業界の関係者は、「OLED市場で、ソニー、パナソニックなどの日本メーカーの追撃が強まっている」と説明した。

韓国企業の善戦は第4四半期も続くと予想される。業界の関係者は、「第4四半期も、北米や欧州などを中心に超大型プレミアム製品の販売が伸びて、中国など競争国との格差を維持するか、さらに小幅に広げるものと見られる」と語った。


柳根亨 noel@donga.com