「できるだけ球場の中では相手したくないですね」
久々に公式の場に姿を現した「コリアンモンスター」柳賢振(リュ・ヒョンジン=32、前ロサンゼルス・ドジャース)がメジャーリーグ進出を宣言した後輩投手、金広鉉(キム・グァンヒョn=31、SK)についてこう語った。4日、ソウル市永登浦区(ヨンドゥンポグ)にあるコンラッドホテルで開かれた2019ジョア製薬プロ野球大賞授賞式で金広鉉と遭遇した瞬間だった。
今年ドジャースで14勝5敗、防御率2.32の優れた成績を挙げた柳賢振は授賞式で特別賞を受賞した。今季のメジャーリーグ全体で防御率1位となり、韓国人選手では初めてオールスターゲームに先発登板した。
今オフに自由契約選手(FA)資格を得た柳賢振は、「金広鉉は韓国最高の投手だ。ケガをしたけどリハビリをして完璧に治った。米国に来ても良くやってくれると思う」と持ち上げた。今年のKBOリーグで17勝6敗、防御率2.51を記録した金広鉉は、SKの同意を得てメジャーリーグ進出の準備をしている。今はポスティングシステムが進められている。
柳賢振と金広鉉はともに来季の新天地が決まっていない。柳賢振は「金広鉉とは違うリーグでプレーしたい。できるだけ直接対決したくない。球場で遭遇すると、お互いに負担になりそうだ」とし、「米国に来たら健康第一だ。その次はチームに早く馴染むことだ」とアドバイスした。
柳賢振は現在、放送など外部活動を最大限に抑えながら運動に打ち込んでいる。柳賢振の契約は、代理人のスコット・ボラス氏が総括している。地元ではFA市場が本格的に動き始めた。金満球団のニューヨーク・ヤンキースは超大型FAに挙げられるゲリット・コールとスティーブン・ストラスバーグらと近く会合する予定だ。複数年契約に総額2億ドル以上になる見通しだ。柳賢振とともに一流の先発投手と評価されるザック・ウィーラーについても、4日、最近1億ドル以上の大型契約のオファーを受けたとの報道があった。柳賢振はFA交渉の進捗状況について訊かれると、「申し上げられることは、代理人が一生懸命動いてくれているということくらい」と短く答えた。
来年に父親になる柳賢振は、妻のペ・ジヒョンさんについて「今年も他郷で苦労を耐えてくれて感謝している。いつも愛していると言ってあげたい。パパになるので、もっと頑張らなければならない」と言い、「来年も防御率を最大限に下げるよう頑張りたい。いつか国内に復帰したら、最後は当然、元所属球団のハンファで終えたい」と話した。
一方、この日の授賞式で大賞は、5年連続で韓国シリーズに進出し3度目の優勝を果たしたキム・テヒョン斗山(トゥサン)監督が授賞した。賞金は1000万ウォン。
李憲宰 uni@donga.com