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サンフランシスコオペラ団の音楽監督に選任された指揮者キム・ウンソン氏

サンフランシスコオペラ団の音楽監督に選任された指揮者キム・ウンソン氏

Posted December. 07, 2019 08:31,   

Updated December. 07, 2019 08:31

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指揮者キム・ウンソン(39)氏が、米サンフランシスコオペラ(SFO)の音楽監督として、2021年8月1日に就任すると、SFOが5日(現地時間)発表した。1923年に設立され、96年の歴史を持つSFOは、ニューヨーク・メトロポリタンオペラと一緒に米国の二大オペラ劇場として挙げられる。北米大陸で女性がオペラ劇場の監督に就任するのは、キム氏が初めてだ。最初の契約期間は5年であり、シーズンごとに最大でオペラ4作品を指揮する。

キム氏は、今年6月、ドヴォルザークのオペラ「ルサルカ」でSFOにデビューし、メディアと聴衆から好評を受けた。延世(ヨンセ)大学音楽部と大学院を卒業した氏は、ドイツ・シュトゥットガルト音楽大学に在籍していた2008年、スペイン・ヘスス・ロペスコボス国際指揮コンクールで優勝し、世界の音楽界から注目を集め始めた。名指揮者ダニエル・バレンボイムとキリル・ペトレンコのオペラ指揮で補助指揮者を務め、ドイツのベルリン国立オペラ、フランクフルトオペラなど、欧州の主要オペラ劇場とワシントン国立オペラ、ヒューストングランドオペラなど、米国の主要オペラ劇場で指揮者として活動してきた。金大中(キム・デジュン)政府で文化部長官を歴任した金聖在(キム・ソンジェ)ハンシン大学客員教授が彼女の父親である。

キム氏は、指揮者ニコラ・ルイゾッティの後を次いで公式に音楽監督に就任する前の2020-2021シーズンに、SFOの2番目の舞台としてベートーベンの「フィデリオ」を指揮する予定だ。マッソー・シルバックSFO総監督は、「思慮深いリーダーシップを持ったキム氏は、深い共感と尊敬を通じて聴衆と芸術家、劇場の技術者と管理者を繋いでくれる。すべての人々から最高の能力を引き出させる人物だ」と、音楽監督に選任した背景を説明した。

キム氏は5日、SFOのホームページを通じて、「SFOでは、複数の面で開放的なコラボレーションを行い、お互いとてもよく合う感じを受けた。サンフランシスコオペラ家族の一員になることができて、あまりにも誇らしい」と語った。同日、ニューヨーク・タイムズ(NYT)とのインタビューで、彼女は「1912年生まれだった祖母は一生『女医』と呼ばれたが、女性でもただの『医師』と呼ばれる時代を見据えていたことを思い出した」とし、「次の世代の(女性)指揮者は、単に『指揮者』と呼ばれるようになることを期待する」と語った。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com