輸出依存度の高い韓国経済は息抜きできそう
Posted December. 14, 2019 08:13,
Updated December. 14, 2019 08:13
輸出依存度の高い韓国経済は息抜きできそう.
December. 14, 2019 08:13.
by 周愛眞, 朴湧 jaj@donga.com,parky@donga.com.
米国と中国の貿易紛争が1段階の合意に達したことが知られ、輸出依存度の高い韓国経済も息抜きができるとみられる。しかし、今後の交渉が再び難航することもありうるので、安心するのはまだ早いという観測が出ている。13日、政府と経済専門家たちは、今回の合意で韓国経済の不確実性がある程度は解消されると期待している。産業通商資源部の関係者は、「合意の最初のボタンをはめただけに、グローバル通商環境がこれ以上悪くならないという前向きなシグナルだと解釈される」と話した。洪珉奭(ホン・ミンソク)企画財政部経済分析課長も、「米中貿易紛争が円満に解決すれば、これまで韓国経済に複数のルートで否定的な影響を及ぼした要因が解消されるだろう」とし、「来年の対外環境において前向きといえる」と評価した。最も大きく期待されているのは、輸出が活路を見出せることである。韓国の輸出は、昨年12月から12ヶ月間連続で減少した。ウリ金融経営研究所は最近の報告書で、「今年1〜9月の貿易上位10カ国のうち、韓国の輸出減少幅(マイナス9.8%)が最も大きく、米中貿易戦争の影響を最も大きく受けた」と分析した。李住烈(イ・ジュヨル)韓国銀行総裁も、今年10月、「米中貿易紛争の影響で、今年の韓国経済成長率は0.4%ポイント下落した」という分析を出した。韓国は対中輸出の割合が高く、米中貿易紛争の波に特に脆弱である。昨年、韓国の全体輸出のうち中国への輸出が占めた割合は26.8%だった。ただ、今回の合意で紛争解決の糸口はできたとしても、両国の対立が完全に解消されたのではないので、懸念も依然変わっていない。米国と中国はそれぞれの政治的利害関係が合致したので、第1段階の合意はなされたものの、いつでも、両国紛争は再び火がつきかねないという。複数の外信は、今回の合意は、政治的成果が急がれる両国政府の「ミニディール」に過ぎないという解釈もしている。ドナルド・トランプ米大統領は、中国から大規模な農産物購入約束を取り付けたことを、主要支持層である農民にPRし、習近平中国国家主席は、経済刺激のために必要な関税引き下げを手にしたと主張しかねないからだ。当面の「ミニディール」のために、敏感な問題を見合わせたことも、今後の交渉予測を暗くしている。今回は、両国が激しく対立した中国国営企業に対する補助金支給、米国企業に対する技術移転強要禁止などの難題を扱わなかった。米国では、トランプ大統領が重要交渉カードである関税を過度に譲歩し、今後の交渉で中国の譲歩を引き出すことは困難だという指摘も出ている。チュ・ウォン現代(ヒョンデ)経済研究院経済研究室長は、「交渉は今始まった段階であるだけで、今後さらに見守らなければならない」と語った。
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米国と中国の貿易紛争が1段階の合意に達したことが知られ、輸出依存度の高い韓国経済も息抜きができるとみられる。しかし、今後の交渉が再び難航することもありうるので、安心するのはまだ早いという観測が出ている。
13日、政府と経済専門家たちは、今回の合意で韓国経済の不確実性がある程度は解消されると期待している。産業通商資源部の関係者は、「合意の最初のボタンをはめただけに、グローバル通商環境がこれ以上悪くならないという前向きなシグナルだと解釈される」と話した。洪珉奭(ホン・ミンソク)企画財政部経済分析課長も、「米中貿易紛争が円満に解決すれば、これまで韓国経済に複数のルートで否定的な影響を及ぼした要因が解消されるだろう」とし、「来年の対外環境において前向きといえる」と評価した。
最も大きく期待されているのは、輸出が活路を見出せることである。韓国の輸出は、昨年12月から12ヶ月間連続で減少した。ウリ金融経営研究所は最近の報告書で、「今年1〜9月の貿易上位10カ国のうち、韓国の輸出減少幅(マイナス9.8%)が最も大きく、米中貿易戦争の影響を最も大きく受けた」と分析した。李住烈(イ・ジュヨル)韓国銀行総裁も、今年10月、「米中貿易紛争の影響で、今年の韓国経済成長率は0.4%ポイント下落した」という分析を出した。韓国は対中輸出の割合が高く、米中貿易紛争の波に特に脆弱である。昨年、韓国の全体輸出のうち中国への輸出が占めた割合は26.8%だった。
ただ、今回の合意で紛争解決の糸口はできたとしても、両国の対立が完全に解消されたのではないので、懸念も依然変わっていない。米国と中国はそれぞれの政治的利害関係が合致したので、第1段階の合意はなされたものの、いつでも、両国紛争は再び火がつきかねないという。複数の外信は、今回の合意は、政治的成果が急がれる両国政府の「ミニディール」に過ぎないという解釈もしている。ドナルド・トランプ米大統領は、中国から大規模な農産物購入約束を取り付けたことを、主要支持層である農民にPRし、習近平中国国家主席は、経済刺激のために必要な関税引き下げを手にしたと主張しかねないからだ。
当面の「ミニディール」のために、敏感な問題を見合わせたことも、今後の交渉予測を暗くしている。今回は、両国が激しく対立した中国国営企業に対する補助金支給、米国企業に対する技術移転強要禁止などの難題を扱わなかった。米国では、トランプ大統領が重要交渉カードである関税を過度に譲歩し、今後の交渉で中国の譲歩を引き出すことは困難だという指摘も出ている。チュ・ウォン現代(ヒョンデ)経済研究院経済研究室長は、「交渉は今始まった段階であるだけで、今後さらに見守らなければならない」と語った。
周愛眞 jaj@donga.com · 朴湧 parky@donga.com
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