北斗七星に向けて光速520年進むと、太陽より1000倍大きく、56倍明るい巨大なオレンジ色の星に出会う。この星の周りには種々のガスが固まってできた木星のような大きな惑星が周回している。国内研究者が発見した太陽系外の恒星、「系外惑星」だ。
この惑星と「主星(恒星)」にそれぞれ韓国語で名前がつけられた。韓国語で呼ばれる初の系外惑星だ。韓国天門研究院は17日、国際天文学連盟(IAU)主催の系外惑星に名前をつける創立100周年記念キャンペーンで、地球から520光年離れた8UMiという星と、その星を周回している8UMibにそれぞれ「ペクトゥ(白頭)」と「ハルラ(漢拏)」という名前が付けられたことを明らかにした。
これまで発見された系外惑星は4000以上。ハルラはその一つで、2015年、天文研変光天体グループイ・ビョンチョルシニア研究員によって天文研の普賢山(ボヒョンサン)天文台1.8m望遠鏡で見つかったもの。ハルラは地球より477倍重い巨大なガス惑星だ。太陽系最大の恒星の木星より1.5倍重い。
ハルラの主星(恒星)のペクトゥも太陽より1.8倍重く、半径は10倍、体積は1000倍大きいオレンジ色の巨星だ。北極星の位置する小熊座にあり、地上でも裸眼でうっすら観測できる。
この夏、8月20日から2ヶ月間の公募が行われ、名前を選定した。名前の提案者はソウル恵化(へファ)警察署のチェ・ジュンソク警部は「恒星の名前ペクトゥと系外惑星の名前のハルラは北の白頭山と南の漢拏山に着目して付けた」とし、「平和統一と韓国民族の繁栄を祈る気持ちを込めた」と提案の意味を説明した。
IAUは世界100カ国1万3500人以上の天文学者が会員となって活動する世界最大の天文団体で天体の命名権を持つ。IAUは2015年に続き、今年2回目の系外惑星に各国の言葉で命名するキャンペーンを行なった。韓国は今年が初参加。
ユン・シンヨン東亜サイエンス記者 ashilla@donga.com