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米「2017年の対北朝鮮オプション、ホコリを払って準備」

米「2017年の対北朝鮮オプション、ホコリを払って準備」

Posted December. 19, 2019 07:53,   

Updated December. 19, 2019 07:53

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米国務省のビーガン北朝鮮政策特別代表が、韓国と日本に続き19、20日に中国を訪れる。北朝鮮の「クリスマスプレゼント」発言で大陸間弾道ミサイル(ICBM)など長距離ミサイル発射の可能性が高まっており、これを阻止するために外交戦に出たのだ。

米国務省は17日(現地時間)、報道資料を出して、「ビーガン代表が中国の当局者に会って、北朝鮮に対する国際的結束を維持する必要性について話し合う」と説明した。当初、ビーガン氏のアジア訪問の日程にはなかった動きだ。

これは、来年の大統領選を控えたトランプ大統領が、外交成果として掲げた北朝鮮の核実験と長距離ミサイル発射の中止に影響を与えるような可能性を遮断するための動きとみえる。また、中国とロシアが北朝鮮に対する制裁緩和決議案を国連に提出した翌日に発表された追加日程という点で、国際社会の北朝鮮に対する制裁戦線を維持するよう中国の協力を求める狙いがあるとみえる。ビーガン氏は北京で、カウンターパートの羅照輝外務次官と会って、制裁の履行と北朝鮮に挑発を止めるよう説得と圧力を求めるという。 

北朝鮮がICBMの実験発射や核実験などの「レッドライン」を越えないよう求める警告も強まっている。チャールズ・ブラウン米太平洋空軍司令官は同日、ワシントンで記者団に、「2017年に戻ってみれば、我々が当時(準備)していた多くのものがあり、ホコリを払って利用する準備ができている」と述べた。米政治専門サイト「ザ・ヒル」や軍事専門メディアの「ミリタリードットコム」によると、ブラウン氏は、戦略爆撃機B1やステルス戦略爆撃機B2で対応する可能性を問われると、「すべてのオプションはテーブルの上にあり、最大限のすべてのオプションを検討している」とし、強硬対応の方針を明確にした。ケリーアン・コンウェイ大統領顧問も同日、「北朝鮮に対する米国の制裁を緩和しない。大統領は制裁を維持している」と強調した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com