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「アプリ」を入れれば…博物館から遺跡群の情報がリアルタイムに届く

「アプリ」を入れれば…博物館から遺跡群の情報がリアルタイムに届く

Posted December. 20, 2019 08:03,   

Updated December. 20, 2019 08:03

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ドイツのノルトライン=ウェストファーレン州にあるミンデン市。千年の古都には大聖堂をはじめ、ルネッサンス様式を完璧に残している建築物が多い。大聖堂、広場、レストラン、薬屋など中世風の中心街にはいつも観光客で賑わう。しかし、ドイツが初めての方も全く心配無用だ。スマートフォンに「ミンデン」アプリを入れておけば観光に必要な情報がリアルタイムで得られるからだ。

2014年、ミンデン市の中心街には料金、加入手続きなど要らない無料インターネットが敷設された。2016年、ドイツで初めて「ビーコンマイル(Beacon Mile)」サービスが開始された。ビーコンは「位置情報を知らせる灯りや信号」の意味で、情報技術(IT)分野では近距離スマートフォンなどデジタル機器のユーザーに位置情報やメッセージなどを送る通信サービスのことだ。ビーコンマイルはこのような技術を基に博物館、遺跡、商店などの地域情報や観光情報を提供する。

旧市街地の大聖堂から博物館、旧市庁舎、ヴェーザー川辺の造船所まではビーコンマイル送信機が75基設置された。送信機は半径70m以内にあるスマートフォン・アプリに施設と関連した情報をプッシュメッセージ形式で送る。送信機が設置されたいわゆる「ビーコンマイル区間」を歩いていると博物館、食堂、バス停など関連情報がスマホにリアルタイムで配信される。

大聖堂のそばを通ると聖堂に関連したメッセージが送られ、これをクリックすると過去の写真、歴史情報、イベント情報も見ることができる。大聖堂の見どころや所蔵する芸術品、遺物などに関する詳しい説明もある。聖堂内に入る時のエチケットなど観光客に注意事項まで教えてくれる。ドイツ語だけでなく英語のオーディオ解説もあるので外国人の観光客も簡単に利用できる。解説員の同行も必要ないくらいだ。

中心街を歩いて、しばらく喉を潤しながら休憩を取りたい時もアプリを使う。アプリでビール、コーヒーなどメニューを選ぶと現在地から最も近いレストラン、カフェに案内する。レストランの近くまで来たらメニュー、値段、営業時間などの情報と共に割引クーポンが提供される場合もある。博物館近くを通る時は、現在の展示会情報が得られ、図書館近くでは文化イベント、本に関する情報が得られる。バス停では運行時間、路線図などがスマホに転送される。

ミンデン市の関係者は「訪問したい場所を予め確認したい場合、街の様子を360度撮影した動画もアプリで見ることができる」とし、「観光客と住民の意見を参考にビーコンマイルにさらに多くの生活情報を取り入れていく。サービス区域もさらに拡げていく予定」と語った。


ミンデン市=ホン・ソクホ記者 will@donga.com