トロント・ブルージェイズと4年8000万ドル(約931億ウォン)で合意した「コリアンモンスター」柳賢振(リュ・ヒョンジン=32)がクリスマスの25日、メディカルテストを受けるために現地に向かう。テスト結果、異常がなければ契約書にサインした後、入団式を行う。自由契約選手(FA)からトロント所属に身分変わるのだ。
トロントはメジャーリーグで最も競争が激しいとされるアメリカンリーグ東地区に所属する。ファンが「AL東部」と呼ぶ、同地区ではトロントとともに伝統の名門ニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックス、チェ・ジマンが所属するタンパベイ・レイズ、キム・ヒョンスも古巣ボルチモア・オリオールズが所属している。
同じ地区のチームと、年間19回対戦する。特にヤンキースの日本人投手、田中将大との韓日エースの直接対決は、両国ファンの注目が集まるビッグイベントとなる。柳賢振は今年14勝5敗、防御率2.32を、田中は11勝9敗、防御率4.45を記録した。
東山(トンサン)高後輩でもあるチェ・ジマンとの投打対決が予想される。チェ・ジマンは今年、タンパベイの主力に成長したが、今まで両選手が球場で会ったことはない。柳賢振は、また今オフにタンパベイに加入した日本人巨砲、筒香嘉智も相手しなければならない。
韓国人メジャーリーガーの長兄、秋信守(チュ・シンス=テキサス・レンジャーズ)も、これまで以上に対戦することになる。トロントはア・リーグ西地区のテキサスと来年に7回対戦する。柳賢振は秋信守を相手に被安打無しの1四球、1奪三振を記録した。
柳賢振は投打兼業の日本人選手、大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)との対戦も予想される。ア・リーグのエンゼルスは6回対決する。大谷が先発投手として登板すれば先発対決が、打者として出場すれば投打対決が実現する。
来年、メジャーリーグに進出する金広鉉(キム・グァンヒョン=セントルイス・カージナルス)との直接対決にも注目が集まる。KBOリーグで、二人は一度も直接対決したことがない。セントルイスはナ・リーグ中地区所属でトロントとはインターリーグで対決する。両チームは来年6月2日、3日と、8月19日、20日(以上韓国時間)に2連戦(計4試合)を行う。
トロントの先発1番手となる柳賢振は、捕手ダニー・ジャンセンと息を合わせることになる。今年トロントの主力捕手になったジャンセンは打撃は弱い方(打率.207、13本塁打、43打点)だが、優れた守備能力を備えていると評される。
李憲宰 uni@donga.com