アフリカ・インド洋の島国マダガスカルの小学生が、今年から韓国が提供した教科書で韓国伝来童話など、様々な韓国文化を学ぶ。
マダガスカルの駐在韓国大使館は昨年12月30日(現地時間)、「新年からマダガスカルの首都圏と一部の地方都市に位置した小学校に『韓国とマダガスカルの伝来童話と文化』教科書を試験的に配給する」と明らかにした。この教科書には、現地語であるマダガスカル語に翻訳された「興夫(フンブ)ノルブ」「コンジパッジ」「亀主簿伝」など、韓国の代表伝来童話10編が含まれている。ハングル、韓国料理、韓国の経済発展と歴史についても盛り込まれている。
駐マダガスカル韓国大使館によると、彼らは今年1年間、マダガスカルの教育部とその教科書を共同制作してきた。同月23日、首都アンタナナリボでは、初版3400部を現地の子供たちに伝える教科書寄贈式も行った。
マダガスカルは、2018年基準の1人当たりの国内総生産(GDP)が年間450ドル(約52万ウォン)に過ぎない世界最貧国である。教育環境も非常に劣悪で、多くの公立学校の児童生徒が教科書すらない状態で学校に通っている。
イム・サンウ駐マダガスカル大使は、「地方出張中に教材なしで勉強している児童生徒を見て胸が痛んだ。韓国が提供した教科書で勉強した彼らが、今後マダガスカルの発展に重要な役割を果たすことを望む」と明らかにした。
シン・アヒョン記者 abro@donga.com