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外国碩学の目に映った韓国政治の「復讐文化」

外国碩学の目に映った韓国政治の「復讐文化」

Posted January. 04, 2020 09:01,   

Updated January. 04, 2020 09:01

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フランスの碩学で、韓国だけでも100回以上訪れたギ・ソルマンは4日、東亜(トンア)日報との新年インタビューで、「韓国政治は復讐の陥没している」と評価した。彼は、「元大統領を刑務所に送ることは、驚くべきことだ」とし、「政権交代は復讐ではないのに、選挙のたびに復讐が行われる」と述べた。井戸の中で私のほうが正しいとか、あなたのほうが正しいと争うため、そこまで気がつかなかった私たちの全体の姿が、井戸の外ではどのように映るのかを気づかせる言葉だ。ギ・ソルマンだけではなく、どの外国の学者でも似たような評価をしただろう。

元大統領を二人も、裁判も終了する前に刑務所に閉じ込め、行政部と司法部の高位職の多くを積弊に追い込ん清算する過程は、外国人の目に復讐に映ってもおかしくない。一つ二つと真実が明らかになっている大統領府のユ・ジェス監察もみ消し疑惑、蔚山(ウルサン)市長の選挙介入疑惑などを見れば、政権が変われば、また次々と刑務所に入れられる状況が繰り返される可能性を懸念させる。その恐怖が、執権勢力にとって、いかなる手を講じてでも権力を逃さないようにする執着を持たせたことで起きたことが、群小政党との選挙法改正を巡る野合であり、一貫性のない兎死狗烹式の検察改革の試みだ。

朝鮮の歴史は、血なまぐさい士禍の繰り返しが及ぼした弊害を教えているのに、今、私たちは似たような復讐の車輪を回しているのではないか。ギ・ソルマン氏は、「民主主義は権力行使ではなく、反対側への尊重が重要だ」とし、「反対側への尊重という概念が、韓国政治では見えない」と語った。民主抗争を通じてようやく民主主義を実現したが、まだ民主主義が立っている土台である反対側への尊重の精神は薄いようだ。前近代的な復讐文化を克服してこそ、韓国政治の未来がある。

その他、韓国の進歩勢力が罪悪視する財閥システムなどについても、ギ・ソルマンは部外者の目で見た他の視点を提示する。彼は、「財閥は現在の韓国の存在感を築くのに大きな役割を果たしており、この歴史的な機能を理解しなければならない」とし、「財閥自体が問題ではない、いくつかの職種で財閥が独占することが問題なので、米国のように財閥を複数の部門に分けるなど、異なる方式のアプローチが必要だ」と強調した。韓国が世界市場で競争するとき、財閥が持つ効率性を認めながら、どのように変化した経済環境と遵法秩序に合わせて改革するかについて悩まなければならない。