米国のハリー・ハリス駐韓大使が、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が推進する北朝鮮への個別観光に対する憂慮のメッセージを明らかにした16日、外信懇談会で、「米大統領の立場を代弁して一部(韓国内)世論と衝突する場合、私が批判を受けることになるだろう」と話したことが確認された。南北協力事業に対する自身のメッセージが個人の考えではなく、トランプ米大統領の意向を反映したということを強調したのだ。
ハリス氏は、「特に在韓米軍駐留経費負担交渉と関連しては、韓国の肩を持たない」と強調し、このように話した。ハリス氏はまた、韓国社会で自身のひげについて、「日帝総督を連想させる」という指摘があることには、「韓国独立運動史を見ると、安昌浩(アン・チャンホ)、安重根(アン・ジュングン)もひげがあった。当時、アジア、欧州、米国を問わずひげを伸ばす人が多かった」と懇談会で話した。
トランプ政権は、ハリス氏の発言が韓国で波紋を呼んでいることを受け、ハリス氏を支持する意思を再確認した。米国務省報道官は17日(現地時間)、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)で、「ハリス氏は国務長官と大統領の意向によって働く」とし、「(ポンペオ)米国務長官は(ハリス)大使を大いに信頼している」と明らかにした。このため、トランプ政権の対韓半島政策でハリス氏が行使してきた水面下の影響力は維持されるとみえる。ハリス氏はポンペオ国務長官、エスパー国防長官の在韓米軍駐留経費交渉関連の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルへの共同寄稿文にも関与したという。
ハン・ギジェ記者 ワシントン=イ・ジョンウン特派員 record@donga.com · lightee@donga.com