週末を控えて、31日の一日間でなんと5人の新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎)患者が出たことで、市民の不安が高まっている。人がたくさん集まる行事や外出が多い今週末の間に、感染の拡散を防ぐことが重要な時期だ。そのためには、なるべく人出の多いところは避け、外出するときは正しい感染症予防ルールを守らなければならない。
専門家は、国内で人の間の感染により第2、第3次の伝播者が出ただけに、中国訪問歴がないとしても、感染症予防ルールを徹底的に守らなければならないと助言する。外出後は必ず流水で30秒以上石鹸で手を洗わなければならない。手の消毒剤を利用するのもいい。
週末に予定されていたイベントや外食をキャンセルする人も多いが、外出しなければならない時はN80以上のマスクを着用しなければならない。マスクをつけて活動する時は、これをつけたり脱いだりしないのが重要だ。他の人と食事をしなければならない状況であれば、きれいな食器で食事をそれぞれ分けて食べるのがよい。国内初の2次感染者である6番患者は、3番患者と同じ鍋に入れられた焼肉にそれぞれ使っていた箸を入れて分けて食べた。
ソーシャルネットワークサービス(SNS)を通じて広がる偽ニュースに惑わされないことも重要だ。キムチを食べると免疫力が良くなり、武漢肺炎にかからないとか、中国産キムチを食べると武漢肺炎にかかるなどの話は、すべて科学的根拠がないというのが専門家たちの指摘だ。ハーブの一種であるオレガノオイルが武漢肺炎の予防に効果があるという情報も偽ニュースだ。
疾病管理本部が公開した感染確定者の動線内に居住していれば、さらに気を使わなければならない。ただ、確定患者が訪れた後に消毒された機関は、安全に利用できるので過度の懸念は警戒する必要がある。
もし熱が出たり、咳などの呼吸器症状がある場合は、外出をはじめ、他人との接触を禁じて保健当局に連絡しなければならない。感染が疑われる場合は、管轄保健所や疾病管理本部のコールセンター(1399)に電話して案内を受けなければならない。症状があれば、必ず選別診療所がある病院に行って案内に従わなければならない。選別診療所は、疾病管理本部のホームページ(cdc.go.kr)に公開されている。
疾病管理本部から自己隔離対象者の通知を受けたら、これに徹底的に従って、地域社会での伝播を防がなければならない。金宇柱(キム・ウジュ)高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科教授は、「MERSの流行当時、自己隔離がきちんと行われず、地域社会への伝播が広がった。隔離がきちんと行われるように、市民と保健当局は注意を払う必要がある」と語った。
ソン・ヘミ記者 1am@donga.com