サラーにイニエスタまで…東京五輪サッカー「スターウォーズ」の様相も

「今年自分の夢は３冠だ。欧州チャンピオンズリーグ（ＣＬ）とユーロ（欧州選手権）２０２０の優勝、そして東京五輪の金メダルだ」

世界サッカーの次世代スター、キリアン・ムバッペ（２２＝パリ・サンジェルマン＝ＰＳＭ＝）の決意だ。２０１８年ロシア・ワールドカップ（W杯）でフランスを優勝に導いたムバッペは、２３歳以下の選手が出場する五輪男子サッカーでもう一度頂上を狙う。予想移籍金が３０００億ウォンを超えるムバッペは、今季にリーグ１での１４ゴールを含め公式戦で計２２ゴール（２５試合）を記録し、驚くべき得点感覚を発揮している。ムバッペは、フランスフットボールのインタビューで「サッカー人生で一度は五輪舞台を踏みたい。五輪出場については、クラブと相談してみる」と話した。五輪は国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）がクラブに選手派遣を義務付ける愛会でないため、参加するためにはクラブの同意が必要だ。

アジア、欧州、アフリカなどの五輪予選が終わっている中、フランスと韓国など１２ヵ国（本大会には１６ヵ国が参加）の本大会進出が決まっている。これらの国は、最大３人まで認められるオーバーエージ（ＯＡ＝年齢制限外）を含め、最精鋭メンバーで組む作業に着手しており、東京五輪は「スターウォーズ」になると期待を集めている。

エジプトは昨季にリバプールの欧州ＣＬ優勝をけん引した「パラオ」モハメド・サラー（２８、今季は１８得点）のＯＡ抜擢を考慮している。エジプト代表のジョーキー・ガリブ監督は、「予備メンバーにサラーは一番最初に入るだろう。ただ、７、８月の五輪期間にリバプールも新シーズンを準備しなければならない。五輪参加は、サラーの決定かかっている」と話した。２０歳の時に出場したロンドン五輪で３ゴールを決めて頭角を現したサラーは、その後、チェルシー、ＡＳローマ、リバプールなど欧州のビッグクラブで活躍しながら世界的なストライカーに成長した。

スペインは、「パスマスター」と呼ばれるＭＦアンドレス・イニエスタ（３６）をＯＡ候補に含めたという。スペインリーグの名門ＦＣバルセロナで４度も欧州ＣＬ優勝をけん引したイニエスタは、２０１８年から日本Ｊリーグのヴィッセル神戸でプレーしており、別途現地適応を必要としないのが魅力的だ。ドイツは国際Ａマッチ１００試合を経験したベテランストライカー、トーマス・ミュラー（３１＝バイエルン・ミュンヘン）がＯＡに取り沙汰されている。


鄭允喆 trigger@donga.com